この節では、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.2 がリリースされた時点での非常に重要な既知の問 題および制限を一覧表示します。問題をカテゴリごとに記述します。
次の表は、管理ユーザーインタフェースに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 5 管理における既知の問題
ID |
概要 |
6213012 |
Windows 上の ROTATELOGS イベントは、指定された時間に起動されません。 |
6213014 |
Windows 上の RESTART イベントは、指定された時間に起動されません。 |
6213017 |
Windows 上の RECONFIG イベントは、指定された時間に起動されません。 |
6224535 |
HTTP クライアントの timeout および retries パラメータは、管理インタフェースを使用して設定することはできません。 回避策 timeout パラメータのデフォルト値は 5 分ですが、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に timeout= 秒数 というパラメータを含めることによって設定できます。 retries パラメータのデフォルト値は 3 です。要求の再試行回数は、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に retries= 再試行回数 というパラメータを含めることによって 設定できます。 有効なタイムアウトは、timeout x retries となります。 |
6231297 |
SOCKS 設定に変更を加えて、SOCKS サーバーの代わりに Proxy Server を再起動した場合は、「Restart Required」リンクが消えます。 |
6241978 |
Windows 上の管理インタフェースにアクセスする際にエラーが発生する可能性があります。 回避策 システムの system32 ディレクトリにバージョン 4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。 |
6303619 |
default 以外の名前で登録されているデータベースで ACL が正しく機能しません。 回避策 プロキシサーバーインスタンス server.xml ファイルに、新しい要素 USERDB id=xyz を追加します。 |
6328678 |
管理インタフェースから、ICP timeout 値を 400 ミリ秒以下に設定できません。回避策 プロキシインスタンスの icp.conf ファイルを編集し、timeout パラメータの値を変更します。 |
次の表は、キャッシュに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 6 キャッシュにおける既知の問題
ID |
概要 |
6229823 |
新しいパーティションを追加すると、パーティションのサイズに関係なく、デフォルトのセクション s0.0 も作成されます。エラーファイルに警告メッセージが記録されます。 回避策 cbuild ユーティリティーを使用して、新しいパーティションを追加するか、または新しいキャッシュパーティション下の s0.0 フォルダを削除し、プロキシサーバーを再起動します。 エラーメッセージは無視して構いません。 |
6275141 |
ファイルキャッシュ機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「Caching」>「Configure File Cache」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 |
6289188 |
root 以外のユーザーとして Proxy Server 4.0 をインストールし、root ユーザーとして管理サーバーをインストールした場合、管理ユーザーインタフェースでキャッシュ設定を変更すると、キャッシュファイルおよびキャッシュディレクトリのアクセス権が root 以外から root に変更されます。 回避策 管理ユーザーインタフェースでキャッシュ設定を変更したら、マシンにログインし、プロキシキャッシュディレクトリに対して、chown -R コマンドを実行します。 |
次の表は、マニュアルに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 7 マニュアルにおける既知の問題
ID |
概要 |
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6313959 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「ファイルキャッシュを設定するには」節の手順 1 の説明は誤っています。正しい説明は、「Server Manager から、「キャッシュ」タブをクリックします」です。 |
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6313960 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「バッチ更新を作成するには」節には、「タイミングセクション」を参照する手順 10 があります。この手順は誤っています。「Set Cache Batch Updates」ページには「タイミングセクション」がありません。 |
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6316289 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「キャッシュのディレクトリ構造の構築」節には、図 12-2 ではなく、図 12-1 を参照する例が掲載されています。 |
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6331044 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』のまえがきで、「マニュアルの使用」節に、Proxy Server 4 マニュアルの場所を指定しています。 http://docs.sun.com/app/docs/prod/s1.webproxys#hic この節では、次の場所の Proxy Server 4.0.2 マニュアルを指示する必要があります。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1311.2 |
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6331050 |
『Proxy Server 4.0.1 管理ガイド』の第 1 章の「このリリースでの新機能」節では、Proxy Server 4 リリースノートの場所を指定しています。 http://docs.sun.com/app/docs/prod/s1.webproxys#hic この節では、次の場所の Proxy Server 4.0.2 リリースノートを指示する必要があります。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1311.2 |
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6350957 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 5 章の「待機ソケットのセキュリティーの有効化」節では、セキュリティは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 また、第 8 章の「ユーザーとグループの指定」節では、セキュリティは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 |
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6295286 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 14 章の「逆プロキシの設定」節では、手順 5 で、「/」マッピングは管理 GUI が自動的に表示する「Map Source Prefix:」テキストボックスの内容をユーザーが変更しない場合にのみ追加されることに注意を促す必要があります。 |
次の表は、インストールに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 8 インストールにおける既知の問題
ID |
概要 |
6205683 |
Windows 上のコンソールインストールに失敗します。 |
6255325 |
root ユーザーでないユーザーが Proxy Server をインストールし、/var/opt/sun/install ディレクトリが存在しない場合、インストーラは例外をスローし、Linux でのインストールは失敗します。 |
6353576 |
サイレントアップグレードインストールが機能しません。 |
次の表は、国際化に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 9 国際化における既知の問題
ID |
概要 |
6233080 |
ルーティングが別のプロキシサーバーを使って設定されている場合、「Disable Proxying」オプションはマルチバイトデータ (URL エンコード) の URL では機能しません。 |
6233090 |
マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL をマップできません。 |
6233093 |
マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL のフィルタを作成できません。 |
6233100 |
取得中のページのマルチバイト文字列をリライトできません。 |
6246562 |
クラスタを使って別のロケールおよびプラットフォームにインストールされた一連のサーバーの停止に失敗します。 回避策 各サーバーを個別に停止します。 |
6253844 |
ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の優先言語の 1 つとして指定すると、オンラインヘルプが表示されません。 回避策 ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の唯一の優先言語として指定します。 |
6300615 |
ローカライズされたコアメッセージにメタタグがありません。 |
次の表は、監視に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 10 監視における既知の問題
ID |
概要 |
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6268536 |
libnspr4.dll ファイルが system32 ディレクトリにない場合、Windows 上の SNMP は機能しません。 回避策 システムの system32 ディレクトリにバージョン 4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。 |
次の表は、SOCKS に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 11 SOCKS における既知の問題
ID |
概要 |
6245453 |
更新抑制機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「SOCKS」>「Configure SOCKS v5」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 |
6263389 |
Windows で同じポートを使用して SOCKS の 2 つのインスタンスを起動すると、エラーがレポートされません。 |
6285791 |
コマンド行を使用して SOCKS プロセスを起動できません。 回避策 管理 GUI を使用して SOCKS サーバーを起動します。 または、必須の共有コンポーネントの場所で LD_LIBRARY_PATH を設定します。次に例を示します。 export LIBRARY_PATH=/usr/lib/lwp:/usr/lib/mps/secv1:/usr/lib/mps:/usr/lib/mps/sasl2: /opt/sun/private/lib:/opt/sun/private/share/lib:/opt/sun/lib:$LD_LIBRARY_PATH |