この節では、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 がリリースされた時点での、より重要な既知の問題および制限を一覧表示します。問題をカテゴリごとに記述します。
次の表は、管理ユーザーインタフェースに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 7 管理における既知の問題
ID |
概要 |
6212701 |
サーバーインスタンスの起動に失敗すると、相反するエラーメッセージが表示されます。 管理インタフェースが間違った情報を構成ファイルに書き込む可能性は非常に低いため、この相反するエラーメッセージが表示されることはめったにありません。ユーザーが手動で間違った情報を構成ファイルに書き込んだ場合にのみ可能性があります。 |
6224535 |
HTTP クライアントの timeout および retries パラメータは、管理インタフェースを使用して設定することはできません。 注 – init-proxy の timeout パラメータが予想通りに機能しません。代わりに http-client-config SAF を使用します。 回避策 timeout パラメータのデフォルト値は 5 分ですが、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に timeout= 秒数 というパラメータを含めることによって設定できます。 retries パラメータのデフォルト値は 3 です。要求の再試行回数は、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に retries= 再試行回数 というパラメータを含めることによって 設定できます。 有効なタイムアウトは、timeout x (retries+1) となります。 |
6231297 |
SOCKS 設定に変更を加えて、SOCKS サーバーの代わりに Proxy Server を再起動した場合は、「Restart Required」リンクが消えます。 |
6484502 |
プロキシサーバーの管理インタフェースがローカライズされていません。 |
6509535 |
米国では、3 月の第 2 日曜日にサマータイム (DST) が始まり、11 月の第 1 日曜日に終了します。これは、オペレーティングシステムと JRE の日付と時刻の規則に影響を与えます。
Proxy Server 4.0.4 のスタンドアロンバージョンでは、2007 年の DST の変更に対応する JRE バージョンがインストーラにバンドルされています (「4.0.4 で修正された問題」 の ID 番号 6519072 を参照)。ただし、回避策の手順 1 の説明に従って適切なオペレーティングシステムのパッチをインストールすることにより、オペレーティングシステムの日付と時刻の規則への影響に対処する必要があります。
Proxy Server 4.0.4 の JavaES 5 インストールでは、オペレーティングシステムのパッチとともに DST 互換バージョンの JRE もインストールする必要があります。回避策の手順 1 および 2 に従ってください。 回避策
|
次の表は、キャッシュに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 8 キャッシュにおける既知の問題
ID |
概要 |
6229823 |
新しいパーティションを追加すると、パーティションのサイズに関係なく、デフォルトのセクション s0.0 も作成されます。エラーファイルに警告メッセージが記録されます。 回避策 cbuild ユーティリティーを使用して、新しいパーティションを追加するか、または新しいキャッシュパーティション下の s0.0 フォルダを削除し、プロキシサーバーを再起動します。 エラーメッセージは無視してかまいません。 |
次の表は、インストールに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 9 インストールにおける既知の問題
ID |
概要 |
6205683 |
Windows 上のコンソールインストールに失敗します。 |
6255325 |
root ユーザーでないユーザーが Proxy Server をインストールし、/var/opt/sun/install ディレクトリが存在しない場合、インストーラは例外をスローし、Linux でのインストールは失敗します。 |
6353576 |
サイレントアップグレードインストールが機能しません。 |
次の表は、国際化に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 10 国際化における既知の問題
次の表は、SOCKS に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 11 SOCKS における既知の問題
ID |
概要 |
6245453 |
更新抑制機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「SOCKS」>「Configure SOCKS v5」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 |
6263389 |
Windows で同じポートを使用して SOCKS の 2 つのインスタンスを起動すると、エラーがレポートされません。 |
6285791 |
JavaES 4 の SOCKS サーバーの start コマンド行の問題はこのリリースで修正されましたが、JavaES 4 インストールで作成された既存のインスタンスでは、最新の 4.0.3 パッチにアップグレードしたあとも問題が残ります。アップグレード後に作成された新しいインスタンスにはこの問題はありません。この問題は、Web Proxy Server のスタンドアロンインストールでは発生しません。 |