Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

ホスト - IP のアクセス制御

管理サーバーおよびそのファイルとディレクトリに対して、特定のコンピュータを使用しているクライアントだけが利用できるように、アクセスを制限できます。そのためには、アクセスの許可または拒否を行うコンピュータのホスト名または IP アドレスを指定します。ホスト - IP 認証を使用したファイルまたはディレクトリへのアクセス は、ユーザーにはシームレスに見えます。このため、ユーザーは、ユーザー名やパスワードを入力することなく、すぐにファイルやディレクトリにアクセスできます。

特定のコンピュータを複数のユーザーが使用していることもあるため、ホスト - IP 認証は、ユーザー - グループ認証と組み合わせるとより効果的です。両方の認証方法を使用する場合は、アクセスするときにユーザー名とパスワードを求められます。

ホスト - IP 認証では、サーバーで DNS (ドメインネームサービス) を設定する必要はありません。ホスト - IP 認証を使用する場合は、ネットワークで DNS が稼働しており、この認証を使用するようにサーバーが設定されている必要があります。DNS を有効にするには、サーバーのサーバーマネージャーにアクセスし、「Preferences」タブをクリックし、「Configure System Preferences」をクリックします。DNS の設定が表示されます。

DNS を有効にすると、サーバーで DNS 検索が強制的に実行されるため、Proxy Server のパフォーマンスが低下します。サーバーパフォーマンスへの DNS 検索の影響を小さくするには、すべての要求に対して IP アドレスを解決する代わりに、アクセス制御と CGI に対してだけ IP アドレスを解決します。この制限を設定するには、obj.conf ファイルで次の内容を指定します。

AddLog fn="flex-log" name="access" iponly=1