Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

Management Information Base

Proxy Server にはネットワーク管理に関する変数が格納されます。マスターエージェントがアクセスできる変数は、管理対象オブジェクトと呼ばれます。これらのオブジェクトは、Management Information Base (MIB) と呼ばれるツリー構造で定義されます。MIB により、Proxy Server のネットワーク設定、状態、および統計情報にアクセスすることができます。SNMP を使用すると、この情報を NMS から見ることができます。

MIB ツリーのトップレベルには、次の 4 つのサブツリーを持つインターネットオブジェクト識別子が表示されます。directory、mgmt、experimental、private。private サブツリーには、enterprises ノードが含まれています。enterprises ノードの各サブツリーは、個別の企業に割り当てられます。この企業は、独自の MIB 拡張機能を登録している組織です。企業は、自社のサブツリーの下に製品別のサブツリーを作成できます。企業が作成した MIB は、enterprises ノードの下に置かれます。また、Sun Java System サーバーの MIB が、enterprises ノードの下に置かれます。各 Sun Java Ssytem サーバーのサブエージェントには、SNMP 通信で使用する MIB が用意されています。サーバーは、これらの変数を含むメッセージまたはトラップを送信することによって、重大なイベントを NMS に報告します。NMS では、サーバーの MIB にデータを照会したり、MIB の変数をリモートで変更することもできます。各 Sun Java System サーバーには専用の MIB があります。すべての Sun Java System サーバーの MIB は次の場所にあります。

server-root/plugins/snmp

Proxy Server の MIB は、proxyserv40.mib という名前のファイルです。この MIB には、Proxy Server のネットワーク管理に関する各種変数の定義が格納されています。Proxy Server に関する管理情報を表示し、Proxy Server の MIB を使用してサーバーをリアルタイムで監視できます。