最新の Proxy Server リリースには、次の拡張機能が加えられています。
管理サーバーを使用して Web Proxy Server を Sun Connection に登録できます。「REGISTER WITH SUN CONNECTION」ボタンをクリックすると、client.jnlp アプリケーションが開きます。ウィザードに従って登録を完了してください。
Web Proxy Server を Sun Connection に登録することで、次のような利点が得られます。
パッチ情報およびバグのアップデート
ニュースおよびイベント
サポートおよびトレーニングの提供
この機能は Solaris SPARC、x86 および Linux プラットフォームでのみサポートされています。Solaris 上でこの機能を利用する場合は、SPARC と x86 システムに SUNWservicetagr および SUNWservicetagu パッケージをインストールする必要があります。
Linux 上でこの機能を利用する場合は、sun-servicetag-1.0.0-1.0.i386.rpm をインストールするようにしてください。
Sun Java System Web Proxy Server の監視機能では、インスタンスレベルで監視可能なサーバーパラメータの詳細なリストが提供されます。
Web Proxy Administration Server では、次の操作を実行できます。
インスタンスレベルでのサーバー統計情報の表示。
インスタンスレベルでの有効化/無効化。
管理サーバーへアクセスします。
「Manage Servers」ページで「Instance」リンクをクリックします。
「Server Status」タブをクリックします。
「Monitor Current Activity」 タブをクリックします。
サーバーの監視を行うには、「Monitor Current Activity」を Yes に設定します。
5 秒、10 秒、15 秒の間隔でサーバーを更新して、DNS、Keep-Alive、 Cache、 Server Requests、および Work Thread 接続の統計情報を表示することもできます。
組み込み DNS では、デフォルト以外の名前解決をサポートしています。DNS クライアントが DNS サーバーと対話して名前解決を行います。新しい SAF dns-lookup では、DNS サーバーの IP アドレスをサーバーの引数として受信します。この IP アドレスは obj.conf ファイルに DNS ディレクティブとして追加するようにしてください。
次の例では、サーバーパラメータ内で DNS サーバーの IP が指定されています。
<object> .... DNS fn="dns-lookup" server="170.168.10.3" ... </object>
次の例では、複数の DNS サーバーの IP を dns-lookup-init に追加できます。これはラウンドロビンモデルで使用されます。このシナリオでは、DNS サーバーの IP を dns-lookup には追加しないでください。DNS サーバーのパラメータが dns-lookup と dns-lookup-init の両方に追加された場合は、dns-lookup の引数が優先されます。
... <Object> ... DNS fn="dns-lookup" .... Init fn="dns-lookup-init" servers="170.168.10.3, 170.158.10.4" </Object>
ACLCacheMax は、ACL キャッシュ内に保存される ACL の総数の制限を設定する magnus.conf パラメータです。ACLCacheMax にはデフォルト値が存在しません。特定の制限値を設定するようにしてください。
たとえば、ACLCacheMax 16384 のように設定します。
ここで説明している ACL キャッシュは ACL ユーザーキャッシュのことではありません。パフォーマンス上の理由でキャッシュされる特定の URL に ACL が対応している場合のキャッシュを指しています。
GCAtStartup は magnus.conf パラメータで、ブール値を使用できます。デフォルト値は false です。true に設定した場合、サーバーの起動時にキャッシュガベージコレクタがガベージをクリアします。キャッシュのサイズが大きい場合は、この処理によってサーバーの起動時間が長くなります。
この節では、magnus.conf ファイルに新しく追加されたパラメータを一覧表示します。
表 1 magnus.conf ディレクティブ
パラメータ |
有効な値 |
説明 |
---|---|---|
FtpPoolSize |
1 – 65536 |
FTP 接続プールのサイズを指定します。デフォルト値は 256 です。 |
FtpPoolLife |
1 – 65536 |
接続の寿命を秒単位で指定します。これは、監視スレッドによって閉じられるまでに FTP 接続がプール内で未使用の状態を保持している時間です。デフォルト値は 3600 です。 |
FtpPoolMonitorThread |
OFF |
FTP スレッドの機能の監視に関するブール値を指定します。デフォルトは ON です。 |
FtpPoolMonitorLevel |
0 |
整数値を指定します。0 に設定すると、プール監視スレッドが接続の有効/死んでいるをチェックします。 1 に設定すると、接続に対して NOOP コマンドが送信され、応答を待機します。応答の取得に失敗すると、プールから接続が削除されます。デフォルトレベルは 1 です。 |
FtpPoolMonitorInterval |
30 – 65536 |
プールの接続の監視間隔を秒単位で表す整数値を指定します。デフォルト値は 30 です。 |
Proxy Server では PURGE 要求によって、キャッシュされた URL をクリアすることができます。要求された URL が正常に削除されると、サーバーから HTTP ステータスコード 200 (OK) を含む応答が送信されます。指定した URL がキャッシュされていない場合は、404 (Not Found) の応答が送信されます。
次の例では、サーバーは値 200 を返信しています。
bash-2.03$ telnet localhost 8088 Trying 172.9.10.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. PURGE http://foo.com/ HTTP/1.0 HTTP/1.1 200 OK Server: Sun-Java-System-Web-Proxy-Server/4.0 Date: Fri, 26 Oct 2007 08:15:30 GMT Connection: close
次の例では、サーバーは値 404 を返信しています。
Connection closed by foreign host. bash-2.03$ telnet localhost 8088 Trying 172.9.10.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. PURGE http://foo.com/ HTTP/1.0 HTTP/1.1 410 Gone Server: Sun-Java-System-Web-Proxy-Server/4.0 Date: Mon, 17 Sep 2007 10:13:28 GMT Content-length: 96 Content-type: text/html Connection: close
Proxy Server 4.0.7 を経由して IPv6 対応の Web サイトに接続できます。Proxy Server は、デフォルト (受動) モードで IPv6 の ftp 拡張もサポートします。
Proxy Server 4.0.6 は、NSS (Network Security Services) 3.11.7 および NSPR (Netscape Portable Runtime) 4.6.4 をサポートしています。
Proxy Server 4.0.2 リリースからアップグレードの場合、インストーラは、既存の Proxy Server 4.0 インストールから新しいバージョンへのアップグレードをサポートしています。Java Enterprise System の Proxy Server 4.0.1 をインストールしている場合は、新しいリリースに対応するパッチをインストールする必要があります。
Proxy Server 4.0.6 は、ハードウェアアクセラレータ SunTM Crypto Accelerator 6000 をサポートしています。これは、Proxy Server 上で SSL のパフォーマンスを向上させる暗号化アクセラレータボードです。