一元的なログ記録が必要となる安定した運用環境では、syslog が適しています。診断とデバッグのためにログ出力が頻繁に必要となる環境では、サーバーインスタンス別のログのほうが管理が容易です。
サーバーインスタンスおよび管理サーバーのすべてのログデータが 1 つのファイルに記録される場合、内容を解釈したり、デバッグに利用することが難しくなります。syslog マスターログファイルは、円滑に稼動している配備済みアプリケーションだけで使用してください。
ログに記録されるメッセージには、Solaris デーモンアプリケーションからのその他のログも含まれています。
syslog ログファイルを syslogd およびシステムログデーモンと組み合わせて使用することで、syslog.conf ファイルを設定して次の処理を行うことができます。
適切なシステムログにメッセージを記録する
システムコンソールにメッセージを出力する
ログに記録されたメッセージをユーザーリストに転送する、または、ログに記録されたメッセージをネットワーク経由で別のホストの syslogd に転送する
syslog へのログ記録では、Proxy Server およびその他のデーモンアプリケーションからのログが同じファイルに収集されるため、Proxy Server に固有のメッセージと、特定のサーバーインスタンスのメッセージを区別するために、ログメッセージに次の情報が追加されます。
一意のメッセージ ID
タイムスタンプ
インスタンス名
プログラム名 (proxyd または proxyd-wdog)
プロセス ID (proxyd プロセスの PID)
スレッド ID (オプション)
サーバー ID
server.xml ファイルでは、管理サーバーとサーバーインスタンスの両方に対してLOG 要素を設定することができます。
UNIX オペレーティング環境で使用される syslog のロギングメカニズムの詳細を参照するには、端末のプロンプトで次の man コマンドを使用します。
man syslog man syslogd man syslog.conf