セキュリティー保護された逆プロキシが実行されるのは、Proxy Server とほかのマシンの間の 1 つ以上の接続で Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルが使用され、データが暗号化されている場合です。
セキュリティー保護された逆プロキシには多くの使用法があります。
ファイアウォールの外側のプロキシサーバーからファイアウォールの内側のセキュリティー保護されたコンテンツサーバーへの接続を暗号化します。
クライアントがプロキシサーバーに安全に接続できるようにし、情報 (クレジットカード番号など) の転送のセキュリティーを保護します。
セキュリティー保護された逆プロキシを使用すると、データの暗号化に伴うオーバーヘッドによって、セキュリティー保護された各接続の速度が低下します。しかし、SSL の提供するキャッシングメカニズムによって、接続している両者は以前に更新済みのセキュリティーパラメータを再利用することができ、以降の接続のオーバーヘッドを大幅に減らすことができます。
セキュリティー保護された逆プロキシは、次の 3 つの方法で設定できます。
セキュリティー保護されたクライアントからプロキシへ: このシナリオは、次の図に示すように、プロキシとコンテンツサーバー間でやりとりされる情報が、承認されていないユーザーからアクセスされる可能性がほとんど、またはまったくない場合に効果的です。
セキュリティー保護されたプロキシからコンテンツサーバーへ: このシナリオは、ファイアウォールの内側にクライアントがあり、コンテンツサーバーがファイアウォールの外側にある場合に効果的です。このシナリオでは、次の図に示すように、Proxy Server はサイト間のセキュリティー保護されたチャネルとして機能します。
セキュリティー保護されたクライアントからプロキシへ、およびセキュリティー保護されたプロキシからコンテンツサーバーへ: このシナリオは、サーバー、プロキシ、およびクライアント間でやりとりされる情報をセキュリティー保護する必要がある場合に効果的です。このシナリオでは、次の図に示すように、Proxy Server はサイト間のセキュリティー保護されたチャネルのように機能し、クライアント認証についてもセキュリティー保護します。
これらの設定の各設定方法については、「逆プロキシの設定」を参照してください。
プロキシは SSL のほかにもクライアント認証を使用することができます。このためには、プロキシに対して要求を作成するコンピュータが、識別情報を検証するための証明書または他の ID の形式を提示する必要があります。