Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

password.conf の使用

デフォルトでは、Proxy Server を起動する前に、管理者に鍵データベースのパスワードを入力するよう求めるプロンプトが表示されます。Proxy Server を無人で再起動するには、password.conf ファイルにパスワードを保存する必要があります。このファイルと鍵データベースが危険にさらされないようにするために、これを行うのはシステムが充分にセキュリティー保護されている場合だけにしてください。

通常、サーバーは起動する前にパスワードを要求するため、/etc/ rc.local ファイルまたは /etc/inittab ファイルで、UNIX の SSL が有効なサーバーを起動することはできません。ファイル内にプレーンテキストでパスワードを保存しておくと SSL が有効なサーバーを自動的に起動することができますが、この方法は安全ではありません。サーバーの password.conf ファイルは、root またはサーバーをインストールしたユーザーが所有し、所有者だけが読み取りと書き込みのアクセス権を持つようにしてください。

UNIX で、password.conf ファイル内に SSL が有効なサーバーのパスワードを保存しておくと、セキュリティー上のリスクが大きくなります。ファイルにアクセス可能なユーザーは、SSL が有効なサーバーのパスワードにもアクセスできます。SSL が有効なサーバーのパスワードを password.conf ファイルに保存する前に、セキュリティー面のリスクを考慮してください。

Windows で、NTFS ファイルシステムを使用する場合は、password.conf ファイルを使用しなくても、アクセス制限によってこのファイルの保存されているディレクトリのセキュリティーを保護してください。ただしこのディレクトリには、管理サーバーのユーザーと Proxy Server のユーザーに対して読み取りおよび書き込み許可を持たせる必要があります。ディレクトリのセキュリティーを保護しておくことで、他者による偽の password.conf ファイル作成を防ぐことができます。FAT ファイルシステム上では、ディレクトリやファイルへのアクセスを制限しても、ディレクトリやファイルのセキュリティーを保護することはできません。