Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

ログファイルのアーカイブ

アクセスログファイルとエラーログファイルが自動的にアーカイブされるように設定することができます。指定の時刻、または指定の間隔で、ログがローテーションされます。Proxy Server は、古いログファイルを保存し、そのファイルに保存日時を含む名前を付けます。

たとえば、アクセスログファイルを毎時間ローテーションするように設定することができます。Proxy Server は「access.200505160000」という名前を付けてファイルを保存します。ここで、ログファイル名、年、月、日、24 時間形式の時刻は 1 つの文字列で表わされます。ログアーカイブファイルの形式は、設定したログローテーションのタイプによって異なります。

Proxy Server では、次の 2 つのタイプのアーカイブファイルのログローテーションを使用できます。内部デーモンログローテーションと Cron ベースのログローテーション。

内部デーモンログローテーション

内部デーモンログローテーションは HTTP デーモン内で行われ、起動時にだけ設定を変更できます。サーバーの再起動を必要とせず、サーバーで内部的にログをローテーションできます。この方法でローテーションされるログは、次の形式で保存されます。

access.<YYYY><MM><DD><HHMM>

errors.<YYYY><MM><DD><HHMM>

ログファイルをローテーションし、新しいログファイルでの記録を開始する間隔として使用する時間を指定できます。たとえば、ローテーションの開始時刻が午前 0 時であれば、ローテーション間隔は 1440 分 (1 日) となり、変更を保存して適用すると、現在の時刻に関係なく新しいログファイルが直ちに作成されます。ログファイルは毎日午前 0 時にローテーションされ、アクセスログのタイムスタンプは午前 0 時になり、access.200505172400 という名前で保存されます。同様に、間隔を 240 分 (4 時間) に設定した場合、午前 0 時から 4 時間おきにログがローテーションされます。アクセスログファイルには、午前 0 時から午前 4 時まで、午前 4 時から午前 8 時まで、などというように収集された情報が保存されます。

ログローテーションが有効になっている場合、サーバーの起動時にログファイルのローテーションが開始されます。ローテーションされる最初のログファイルでは、現在時刻から次のローテーション時刻までの間の情報が収集されます。前の例を使用して、開始時刻を午前 0 時に設定し、ローテーションの間隔を 240 分に設定した場合、現在時刻が午前 6 時とすると、ローテーションされる最初のログファイルには午前 6 時から午前 8 時の間に収集された情報、次のログファイルには午前 8 時から午後 12 時 (正午) までの間に収集された情報、などというように保存されます。

スケジューラベースのログローテーション

スケジューラベースのログローテーションは、server-root/proxy- server_name/config/ ディレクトリの server.xml ファイルに記録される時刻と日付を基準にします。この方法では、すぐにログファイルをアーカイブすることも、サーバーで特定の日の特定の時間にログファイルをアーカイブするように設定することもできます。サーバーのスケジューラ設定オプションは、server-root/proxy- server_name/config/ ディレクトリの server.xml ファイルに保存されます。スケジューラベースの方法でローテーションされるログは、次の形式で保存されます。

<original_filename>.<YYYY><MM><DD><HHMM>

たとえば、午後 4 時 30 分にローテーションされる accessaccess.200505171630 という名前になります。

ログローテーションは、サーバーの起動時に初期化されます。ローテーションを有効にすると、Proxy Server はタイムスタンプの付いたアクセスログファイルを作成し、ローテーションがサーバーの起動時に開始されます。

ローテーションが開始されると、アクセスログファイルまたはエラーログファイルに記録する必要のある要求やエラーが、事前にスケジュールされている「次のローテーション時」の後に発生した場合、Proxy Server で新しいタイムスタンプの付いたログファイルが作成されます。


注 –

ログアナライザを実行する前に、サーバーログをアーカイブしてください。


ログファイルをアーカイブし、内部デーモンの方法とスケジュールベースの方法のどちらを使用するかを指定するには、サーバーマネージャーで「Archive Log」ページを使用します。