マスターエージェントの動作は、CONFIG という名前のエージェント設定ファイルに定義されています。サーバーマネージャーを使用して CONFIG ファイルを編集できます。また、手動でこのファイルを編集することもできます。SNMP サブエージェントを有効にするためには、マスター SNMP エージェントをインストールする必要があります。
マスターエージェントを再起動しようとしたときに、System Error:Could not bind to port のようなバインドエラーメッセージが発生する場合は、 ps -ef | grep snmp を使用して、magt が実行されているかどうかを確認します。実行されている場合は、kill -9 pid コマンドを使用して、そのプロセスを終了します。SNMP 用の CGI がふたたび機能し始めます。
この節では、次の内容について説明します。
管理インタフェースでは、161 以外のポートで SNMP マスターエージェントを起動することはありません。
/server-root /plugins/snmp/magt/CONFIG ファイルに目的のポートを指定します。
次のように起動スクリプトを実行します。
cd / server-root/proxy-admserv
./start -shell /server-root/plugins/snmp/magt/magt
/server-root /plugins/snmp/magt/CONFIG
/ server-root/plugins/snmp/magt/INIT
これで、マスターエージェントが目的のポートで起動します。マスターエージェントが動作していることは、ユーザーインタフェースから検出できます。
スーパーユーザーとしてログインします。
SNMP デーモン (snmpd) がポート 161 で実行されているかどうか確認します。
SNMP デーモンが実行されている場合は、その再起動方法と、どの MIB ツリーをサポートしているかを確認します。次に、そのプロセスを終了します。
サーバーのルートディレクトリの plugins/snmp/magt にある CONFIG ファイルを編集します。
スーパーユーザーとしてログインします。
ポート 161 上で実行されている SNMP デーモン (snmpd) があるかどうかを確認します。
SNMP デーモンが実行されている場合は、その再起動方法と、どの MIB ツリーをサポートしているかを確認します。次に、そのプロセスを終了します。
サーバーのルートディレクトリの plugins/snmp/magt にある CONFIG ファイルを編集します。
CONFIG ファイルの sysContact エントリと sysLocation エントリは sysContact 変数と sysLocation MIB-II 変数を指定します。この例では、sysContact および sysLocation に指定する文字列が引用符で囲まれています。空白文字、改行、タブなどを含む文字列は、引用符で囲む必要があります。また、16 進法表記で値を指定することもできます。
sysContract 変数および sysLocation 変数が定義された CONFIG ファイルの例を次に示します。
COMMUNITY public
ALLOW ALL OPERATIONS
MANAGER nms2
SEND ALL TRAPS TO PORT 162
WITH COMMUNITY public
INITIAL sysLocation "Server room
987 East Cannon RoadMountain View, CA 94043 USA" INITIAL sysContact "Jill Dawson email: jdawson@example.com"
SNMP サブエージェントを設定してサーバーを監視することができます。
サーバーマネージャーにアクセスし、「Server Status」タブをクリックします。
「Configure SNMP SubagentSNMP」リンクをクリックします。
「Configure SNMP Subagent」ページが表示されます。
「Master Host」フィールドにサーバーの名前とドメインを入力します。
「Description」にサーバーの説明 (オペレーティングシステム情報を含む) を指定します。
「Organization」にサーバーを管理する組織を指定します。
「場所」フィールドにサーバーの絶対パスを指定します。
「Contact」フィールドにサーバーの担当者名と、担当者の連絡先情報を指定します。
「Enable the SNMP Statistics Collection」の「On」を選択します。
[了解]をクリックします。
「Restart Required」をクリックします。
「Apply Changes」ページが表示されます。
「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。
SNMP マスターエージェントはインストールしたあと、手動で、または管理サーバーを使用して起動できます。
マスターエージェントを手動で起動するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
# magt CONFIG INIT&
INIT ファイルは、システムの場所や連絡先情報など、MIB-II システムグループからの情報が格納された不揮発性ファイルです。INIT ファイルがない場合は、マスターエージェントを最初に起動した時に作成されます。無効なマネージャー名が CONFIG ファイルに指定されていると、マスターエージェントの起動が失敗する原因になります。
マスターエージェントを標準以外のポートで起動するには、次の 2 つの方法のどちらかを使用します。
方法 1: CONFIG ファイルに、マスターエージェントがマネージャーからの SNMP 要求を待機する各インタフェースのトランスポートマッピングを指定します。トランスポートマッピングを指定することで、マスターエージェントは標準ポートと標準以外のポートで接続を受け入れることができます。また、マスターエージェントは、標準以外のポートで SNMP トラフィックを受け入れることもできます。同時に使用可能な SNMP の最大数は、プロセス当たりのオープンソケット数またはファイル記述子数に関するシステムの制限値によって制限されます。トランスポートマッピングのエントリ例を次に示します。
TRANSPORT extraordinary SNMP
OVER UDP SOCKET
AT PORT 11161
CONFIG ファイルを手動で編集したあと、コマンドプロンプトで次のように入力して、手動でマスターエージェントを起動する必要があります。
# magt CONFIG INIT&
方法 2: /etc/services ファイルを編集して、マスターエージェントが標準ポートと標準以外のポートで接続を受け入れられるようにします。