Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

SNMP メッセージについて

GET および SET は、SNMP で定義されている 2 種類のメッセージです。GET メッセージと SET メッセージは、ネットワーク管理ステーション (NMS) によってマスターエージェントに送信されます。管理サーバーで、これらのメッセージを使用できます。

SNMP は、プロトコルデータユニット (PDU) の形式でネットワーク情報をやり取りします。このユニットには、Web サーバーなどの管理対象デバイスに保存された変数に関する情報が格納されます。これらの変数は管理対象オブジェクトとも呼ばれ、必要に応じて NMS に報告される値と名前を保持しています。サーバーから NMS に送信されるプロトコルデータユニットはトラップと呼ばれます。次の例では、NMS またはサーバーによって開始された通信での GET 、SET、およびトラップの各メッセージの使用法を示します。

NMS 主導の通信: NMS は、サーバーからの情報を要求するか、サーバーの MIB 内に格納されている変数の値を変更します。次に例を示します。

  1. NMS は、管理サーバーのマスターエージェントにメッセージを送信します。このメッセージは、データの要求 (GET メッセージ) の場合と、MIB の変数を設定する命令 (SET メッセージ) の場合があります。

  2. マスターエージェントは、そのメッセージを適切なサブエージェントに転送します。

  3. サブエージェントは、データを取り出すか、または MIB 内の変数を変更します。

  4. サブエージェントは、マスターエージェントにデータまたは状態を報告します。次に、マスターエージェントは GET メッセージを NMS に返送します。

  5. NMS は、ネットワーク管理アプリケーションを通して、そのデータを文字またはグラフィックで表示します。

    サーバー主導の通信: サーバーのサブエージェントは、重大なイベントが発生した時に、メッセージまたはトラップを NMS を送信します。次に例を示します。

  6. サブエージェントは、サーバーが停止したことをマスターエージェントに通知します。

  7. マスターエージェントは、イベントを報告するメッセージまたはトラップを NMS に送信します。

  8. NMS は、ネットワーク管理アプリケーションを通して、その情報を文字またはグラフィックで表示します。