Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

最新状態チェック

Proxy Servers は、ドキュメントを配信元サーバーから取得するのではなく、ローカルキャッシュから提供することによって、パフォーマンスを向上させることができます。この方法の欠点の 1 つは、期限切れのドキュメントが提供される可能性があることです。

Proxy Server は、ドキュメントが最新のものかどうかをチェックして、ドキュメントが古い場合は、キャッシュを更新することができます。この最新状態チェックは、必要な場合のみ実行することをお勧めします。ドキュメントのチェックを頻繁に行うと、Proxy Server 全体のパフォーマンスが低下してしまう可能性があるからです。

最新状態チェックは、「Caching」タブの「Set Cache Specifics」で設定します。デフォルトは、2 時間おきに新しいドキュメントをチェックする設定になっています。この情報は、ObjectType 指令で max-uncheck パラメータを使用して設定します。

ドキュメントを最新に保ちつつ、サーバーのパフォーマンスを向上させるには、適切なドキュメントの期限とともに、last-modified 要素を特定することによって最新状態チェックをカスタマイズします。

last-modified 要素

last-modified 要素は、通知されてきたこれまでの変更に基づいて、今後のドキュメントの変更の可能性を判断するのに役立ちます。

last-modified 要素は、.02 〜 1.0 の間の割合です。ドキュメントの実際の最後の変更から最後に最新状態チェックが実行された時間までの間隔に、この割合を掛け合わせます。この結果の数字を、最後の最新状態チェックからの経過時間と比較します。この数字が間隔時間より小さい場合、ドキュメントの期限は切れていません。この数字が間隔時間より大きい場合は、ドキュメントの期限が切れており、配信元サーバーから新しいバーションを取得します。

last-modified 要素によって、最近チェックされたドキュメントを、古いドキュメントよりも頻繁にチェックするように設定できます。

last-modified 要素は、0.1 〜 0.2 の間に設定することをお勧めします。