Sun Ultra 450 UPA/PCI システムでは、6 つの PCI バス (pci0 から pci5) に配置された 10 の PCI 差し込み式スロットがあります。これらのバススロットをプローブする方法は、次の 2 つの NVRAM 設定変数により指定します。
表 H-1 NVRAM 設定変数
変数名 |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
pcio-probe-list |
3、2、4 |
pcio の差し込み式デバイスのプローブ順序を制御します。 |
pci-slot-skip-list |
なし |
PCI 差し込み式スロットのスキップを制御します。 |
pci0-probe-listは、1F PCI コントローラの "B" バス上のデバイスのプローブ順序を指定します。デバイス 3 はマザーボード上の 875 UltraSCSI バス (内蔵ディスク)、デバイス 2 は着脱式媒体および背面パネルの外部コネクタ用のマザーボード上の 875 (マザーボード上の 875 チップ 2 個)、デバイス 4 は差し込み式カード用の 33MHz、32 ビットの空きスロットです。
残りの 5 つの PCI バス (pci1 から pci5) は、昇順にデバイススロットをプローブし、その順序は変更できません。
pci-slot-skip-list は、プローブしない PCI スロットのリスト (1 から 10) です。"1" から "10" の値は背面パネルの PCI スロットに下から順に対応します。
Ultra 450 システムには、下から上に向かって 1 から 10 の番号が付いた 10 個の PCI 差し込み式スロットがあります (システムの背面からアクセス可能)。10 個の PCI スロットは、次のように 6 つの PCI バスに対応します。
表 H-2
PCI スロット |
PCI バス PCI デバイス |
幅 |
速度 |
---|---|---|---|
10 |
pci0 |
/pci@1f,4000/xxx@432Bit |
33 MHz |
9 |
pci2 |
/pci@4,4000/xxx@232Bit |
33 MHz |
8 |
pci2 |
/pci@4,4000/xxx@332Bit |
33 MHz |
7 |
pci2 |
/pci@4,4000/xxx@454Bit |
33MHz |
6 |
pci3 |
/pci@4,2000/xxx@154Bit |
66MHz |
5 |
pci1 |
/pci@1f,2000/xxx@154Bit |
66MHz |
4 |
pci5 |
/pci@6,2000/xxx@154Bit |
66MHz |
3 |
pci4 |
/pci@6,4000/xxx@254Bit |
33MHz |
2 |
pci4 |
/pci@6,4000/xxx@354Bit |
33MHz |
1 |
pci4 |
/pci@6,4000/xxx@454Bit |
33MHz |
ここで、xxx はスロットに挿入された特定の PCI カードに対応します。たとえば、875/glm SCSI コントローラカードをスロット 8 に挿入すると yield/pci@4,4000/scsi@3 が生成され、876 デュアル SCSI カードをスロット 5 に挿入すると、2 つの異なる「デバイス」として /pci@1f,2000/scsi@1 および /pci@1f,2000/scsi@1,1 が作成されます。PCI-PCI カード (PCI バス拡張ボックスや、Sun Swift PCI カードなどのマルチファンクション PCI カードで使用される) をスロット 4 に挿入すると、デバイス名 /pci@6,2000/pci@1 が作成され、これに接続されるデバイスは、/pci@6,2000/pci@1/SUNW,hme@0,1 のようにこのノードの「下」に作成されます。
これらのスロットの一部は、特定のグラフィックオプションが挿入されていると使用できません。たとえば、2 つ目の FFB グラフィックカードをインストールすると、PCI スロット 10、9、8 の物理的なスペースが使用できなくなります。その他のグラフィックオプションも PCI スロット 10 から 4 のスペースを使用する場合があります。