OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

スクリプトの内容の編集

スクリプトエディタである nvedit では、表 3-5に示すコマンドを使用して、スクリプトの内容を作成、変更することができます。

表 3-5 NVRAMAC に影響するコマンド

コマンド 

説明 

nvalias alias device-path

スクリプトにコマンド devalias alias device-path を格納します。この別名は、 nvunalias または set-defaults コマンドが実行されるまで有効です。

$nvalias

スタックから引数 name-string device-string を使用する以外は、 nvalias と同じ機能です。

nvedit

スクリプトエディタを起動します。前の nvedit セッションからのデータが一時バッファー内に残っている場合は、以前の内容の編集を再開します。残っていない場合は、nvramrc の内容を一時バッファーに読み取って、それらの編集を開始します。

nvquit

一時バッファーの内容を、nvramrc に書き込まないで捨てます。捨てる前に、確認を求めます。

nvrecover

nvramrc の内容が set-defaults の実行結果として失われている場合、それらの内容を回復し、次に nvedit の場合と同様にこのエディタを起動します。 nvramrc の内容が失われたときから nvrecover が実行されるまでの間に nvedit を実行した場合は、 nvrecover は失敗します。

nvrun

一時バッファーの内容を実行します。 

nvstore

一時バッファーの内容を nvramrc にコピーします。一時バッファの内容は捨てます。

nvunalias alias

対応する別名を nvramrc から削除します。

$nvunalias

スタックから引数 name-string を使用する以外は、 nvunalias と同じ機能です。

表 3-6にスクリプトエディタで使用できる編集コマンドを示します。

表 3-6 スクリプトエディタキー操作コマンド

キー操作 

説明 

Control-B 

1 文字位置戻ります。 

Escape B 

1 語戻ります。 

Control-F 

1 文字位置進みます。 

Escape F 

1 語進みます。 

Control-A 

行の先頭に戻ります。 

Control-E 

行の終わりに進みます。 

Control-N 

スクリプト編集バッファーの次の行に進みます。 

Control-P 

スクリプト編集バッファーの前の行に戻ります。 

Return (Enter) 

カーソル位置に改行を挿入し、次の行に進みます。 

Control-O 

カーソル位置に改行を挿入し、現在の行にとどまっています。 

Control-K 

カーソル位置から行の終わりまで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。カーソルが行の終わりにある場合は、現在の行に次の行をつなぎます (つまり、改行を削除します)。 

Delete 

前の 1 文字を削除します。 

Backspace 

前の 1 文字を削除します。 

Control-H 

前の 1 文字を削除します。 

Escape H 

語の先頭からカーソルの直前まで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-W 

語の先頭からカーソルの直前まで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-D 

次の 1 文字を消去します。 

Escape D 

カーソルから語の終わりまで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-U 

1 行全体を消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-Y 

保存バッファーの内容をカーソルの前に挿入します。 

Control-Q 

次の文字の前に引用符を付けます (つまり、制御文字を挿入できます)。 

Control-R 

1 行を入力し直します。 

Control-L 

編集バッファーの内容全体を表示します。 

Control-C 

エディタを終了し、OpenBoot コマンドインタプリタに戻ります。一時バッファーは保存されていますが、スクリプトには戻されません。(後で nvstore を使用して書いて戻してください。)