OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル

数値の用法

数値は、たとえば 55 とか -123 など、その値をキーボードで入力します。Forth は整数しか受け入れません。分数値 (たとえば、2/3) は入力できません。数値の終わりにピリオドを入力すると、それが倍精度であることを意味します。数値のなかにピリオド、コンマを埋め込んでも無視されます。したがって、5.77 は 577 と解釈されます。表記の規約では、区切り記号は通常 4 桁おきに使用します。数値は、1 つまたはそれ以上の空白文字を使用してワードや別の数値と区切ってください。

OpenBoot は 32 ビット整数の数値演算を行います。別に指定がないかぎり、数値はすべて 32 ビットです。

OpenBoot では 16 進の (変換) 基数を使用するよう奨励されていますが、必ずそうしなければならないわけではありません。したがって、正しく演算されるためにはコードが特定の基数に依存する場合は、そのような基数を設定する必要があります。

演算する数値の基数は octaldecimalhex といったコマンドを使用して変更できます。これらのコマンドは、以降の数値の入出力をそれぞれ 8、10、16 を基数として行わせます。

たとえば、10 進で演算するには、次のように入力します。


ok decimal 
ok 

16 進に変更するには、次のように入力します。


ok hex 
ok 

現在使用されている基数を知る 2 つの単純な方法を次に示します。


ok 10 .d
16
ok 10 1- .
f
ok 

上記の画面に表示されている 16f は、16 進で演算が行われることを示しています。109 が表示される場合は、10 を基数としていることを意味します。87 であれば、8 進を示します。