OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル

付録 C サポートされていないコマンド

OpenBoot ファームウェアの一部の機能は、以前のシステムでは利用できないことがあります。マニュアルに記載されているにもかかわらず、使用しているシステムで利用できないコマンドについては、この付録を参照してください。

表 C-1 サポートされていないコマンドに対する対処方法

コマンド 

説明 

対処方法 

" 埋め込みバイト

以前のシステムではサポートされていません。 

alloc-memc, など、ほかの配列作成方法を使用します。

.attributes

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

読み込み可能なshowdevs ユーティリティーにこの機能の一部が含まれます。

alloc-mem

対処方法を参照。 

2.0 より前では、サイズが Forth 辞書の残り合計空間に制限されます。数百バイトを超えて使用すると危険です。代わりに dma-alloc (size -- virt) を使用します。

boot-device

boot-file

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

boot-from を使用して起動デバイスと起動ファイルを指示します。

cd

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

読み込み可能な showdevs ユーティリティーにこの機能の一部が含まれます。

コマンド名補完

以前のシステムではサポートされていません。 

コマンド名を完全に入力してください。 

cpeek

cpoke

以前のシステムではサポートされていません。 

以前のシステムには probe ワードがあり、 cprobe (adr -- ok?) と同じ機能を提供します。データ例外の有無は c@ を使用してテストします。

d!

d?

d@

以前のシステムではサポートされていません。 

32 ビットアクセスを組み合わせて使用します。 

diag-device diag-file

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

boot-from-diag を使用して診断起動デバイスと同起動ファイルを指示します。

lpeek

lpoke

以前のシステムではサポートされていません。 

以前のシステムには probe ワードがあり、 lprobe (adr32 -- ok?) と同じ機能を提供します。データ例外の有無は l@ を使用してテストします。

ls

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

読み込み可能な showdevs ユーティリティーにこの機能の一部が含まれます。

NVRAMRC

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

対処方法はありません。OpenBoot 1.6 にあるバージョンは別のものであり、このバージョンは使用しないでください。 

nvalias

nvunalias

OpenBoot 2.6 までサポートされていません。 

NVRAMRC を手作業で編集します。 

nodefault-bytes

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

対処方法はありません。 

patch

対処方法を参照。 

2.6 より前では、 patch で定義内のワードはパッチできますが、数値はできません。数値をパッチするには、 npatch word-to-patch (new-n old-n --) のように使用します。

probe-scsi-all

OpenBoot 2.6 までサポートされていません。 

対処方法はありません。 

pwd

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

読み込み可能な showdevs ユーティリティーにこの機能の一部が含まれます。

show-devs

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

読み込み可能な showdevs ユーティリティーにこの機能の一部が含まれます。

show-sbus

OpenBoot 2.3 までサポートされていません。 

次のワードを使用します。 ok cd /sbus ok ls (同様な情報が表示されますが、書式が異なります。)

showstack

OpenBoot 2.6 までは (オフに) 切り替えてはなりません。 

showstack をオフにするには、システムをリセットするか、 [`] noop is statusと入力します。

spaced?

OpenBoot 2.6 までサポートされていません。 

spaced@ と"."を使用してください。

Stop-F

Stop-D

Stop-N

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

対処方法はありません。 

test xxx

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。 

OpenBoot 1.x システムでは、 test-memory ( -- ) (test /memory と同じ)を使用して特定のデバイスをテストできます。

一部の差し込み式デバイスも、正しいテスト名を直接入力してテストできます (OpenBoot 1.x に限られます)。

ユーザが追加した デバイス別名 

OpenBoot 2.0 までサポートされていません。  

対処方法はありません。 

watch-net

OpenBoot 1.3 〜 2.2 ではサポートされていません。 

対処方法はありません。 

wpeek

wpoke

以前のシステムではサポートされていません。 

以前のシステムには probe ワードがあり、 wprobe (adr16 -- ok?) と同じ機能を提供します。データ例外の有無は w@ を使用してテストします。