Solaris 8 インストールガイド (Intel 版)

ttinstall - Reference

Customize Disks Screen [ディスクのカスタマイズ画面]

この画面について

この画面でディスクを編集することができます。Free フィールドは、スライスの大きさを編集すると変化します。


注 -

このソフトウェアでは、負の空き容量を指定することはできません。


編集可能フィールド

この画面では次の項目を編集できます。

Entry フィールド

Entry にはマウントポイントのエントリが表示されます。

Recommended フィールド

Recommended は現在のファイルシステムのための推奨値で、これにはファイル階層にあるすべてのファイルシステムと、インストールに必要なディスク容量の約 15% の空き容量が含まれます。

Minimum フィールド

Minimum は現在のファイルシステムのための値で、Recommended 値で使用した 15% の空き容量を除いた、ファイル階層のすべてのファイルシステムが含まれます。ファイルシステムは Minimum より小さくてはいけません。小さい場合には容量についての警告が表示されます。

Recommended と Minimum サイズを持つファイルシステム

次のファイルシステムを選択した場合は、推奨値と最小値がわかります。

Slice フィルード

ディスクには 0 〜 7 の番号が付いた 8 つのスライスがあります。スライスはディスクの物理的な容量です。スライス 2 は例外で、習慣上そのディスク全体を表します。


注 -

SunOS 4.1.x では、スライスをパーティションと呼んでいました。


IA システムの場合、ブートスライスと代替セクタスライスという 2 つの特別なスライスがディスク上にあります。これらのスライスは必須で、編集することはできません。

重複スライスの指定


注 -

このソフトウェアでは、負の空き容量を指定することはできません。


(IA) Solaris パーティションサイズフィールド

Solaris fdisk パーティションの大きさは、OS のオーバーヘッドのために、Capacity より大きくなります。

(IA) OS Overhead フィールド

この値は、ブートスライスと代替セクタスライスに対応しています。

[Usable] Capacity フィールド

これはファイルシステムの大きさを決定するときに、編集することができるディスクの大きさです。

Rounding エラーフィールド

この値は、数値を切り捨てたために失われた M バイト数を示します。これは常に正の数です。

Allocated フィールド

このフィールドは、ユーザーが現在構成しているディスク容量を示します。

Free フィールド

このフィールドは、割り当てるディスク容量がどれだけ残っているかを示します。これはスライスを編集すると変化しますが、0 未満にはなりません。

ナビゲート

Customize Software Screen [ソフトウェアカスタマイズ画面]

この画面について

パッケージは、ソフトウェアのアプリケーションを形成するファイルとディレクトリからなる便宜上のグループです。クラスタは、ソフトウェアパッケージの集まりです。

初期オプションでは、選択したソフトウェアグループにあるソフトウェアは自動的にインストールされます。アップグレードオプションでは、システムに既存のソフトウェアがアップグレードされます。

いずれの場合も、画面上でクラスタとパッケージを選択したり、選択解除したりすることによりインストールするソフトウェアを追加、または削除できます。

凡例

 > 展開していないクラスタ
 V 展開したクラスタ
 [ ] 選択していないクラスタまたはパッケージ
 [X] 選択したクラスタまたはパッケージ
 [/] 一部選択したクラスタまたはパッケージ
 [!] 必須クラスタまたはパッケージ

この画面の使用方法

必須クラスタとパッケージ

必須クラスタとパッケージは選択したり解除したりすることはできません。ただし、ソフトウェアグループの内容がわかるように表示されます。

ソフトウェアグループ再設定するには(初期設定のみ)

  1. 「Customize Software」画面で F2 キーを押します。

  2. 「Software」画面で別のソフトウェアグループを選択します。

  3. 警告メッセージが表示されたら、F2 (編集を失う) キーを選択します。

  4. 元のソフトウェアグループを再度選択します。

Disk Editor Properties Screen [ディスクエディタ・プロパティ画面]

この画面について

この画面で、「Customize Disk:」画面でのディスクエディタの環境を変更できます。デフォルトにより、ディスクエディタは次のように設定されます。

デフォルトを変更するには、矢印キーを使ってオプションを反転表示させ、Return キーを押して [X] マークを付けます。

シリンダ境界の表示

シリンダ境界の表示にすると、開始シリンダを編集できます。一般に、重なり合うパーティションを作成するときにだけ、これが役立ちます。


注 -

シリンダの編集には、高度なシステム管理の知識が必要です。編集の詳細を理解していない場合は、シリンダ境界を表示しないでください。


VTOC ラベルから現在のスライスをロードする

Volume Table of Contents (VTOC) には、ディスク上の情報の配置について記述されています。このテーブルをロードすると、現在のディスク構成を読み込むことができます。


注 -

現在のスライスのロードを選択した場合、「Customized Disk:」画面で構成した内容は削除されるので注意してください。


File System Modifications Summary Screen [ファイルシステム変更の要約画面]

画面について

ファイルシステムのリストには次の項目が含まれています。

変更の意味

未使用のディスク容量

自動配置機能を使用して容量を再割り当てた場合、ディスク容量が余ることがあります。その場合、自動配置機能はその余分な容量をファイルシステム間で分配したり、/export/home ファイルシステムに置いたりします。自動配置機能で分配できないディスクの余った容量は、ディスクに残されたまま Unused とマークされます。

Geographic Region Screen [地域画面]

画面について

この画面でシステムにインストールするソフトウェアの対応地域を選択することができます。

地域は、ロケールと言語から構成されています。システムにインストールされるソフトウェアの対応地域のすべてが必要でない場合、1 つまたは複数の地域から一部のロケールを選択することができます。

凡例

 > 展開していない地域
 V 展開した地域
 [ ] 選択していない地域またはロケール
 [X] 選択した地域またはロケール
 [/] 一部選択した地域
 [!] 必須地域またはロケール

この画面の使用方法

Glossary [用語集]

Mount Remote File System Screen [リモートファイルシステムのマウント画面]

この画面について

この画面では、サーバーからマウントするリモートファイルシステムを指定します。また、マウントをテストして、サーバーが実行中であるかどうかを確認できます。

Local mount point (ローカルマウントポイント)

リモートファイルシステムがマウントされるマウントポイントを指定します。

例 : /marketing

Server's host name (サーバーのホスト名)

ファイルシステムを提供するサーバーのホスト名を指定します。

例 : sholto

Server's IP address (サーバーの IP アドレス)

サーバーの IP アドレスが自動的に検出できない場合に指定します。IP アドレスはピリオドで区切られた 4 つの数値です。

例 : 129.221.2.1

File system path (ファイルシステムへのパス)

このフィールドには、マウントするリモートファイルシステムへのパスを指定します。または、F4 キーを押して、「Server's Exportable File System」画面にアクセスし、その画面でサーバーに登録されているエクスポート可能なファイルシステムのリストからファイルシステムパスを選択できます。選択したファイルシステムパスは、自動的に「Mount Remote File System」画面の File System Path フィールドにコピーされます。

F3 - テストマウントについて

F3 キーを押すと自動的にテストマウントが開始され、サーバーがアクセスできるかどうか、また指定したファイルシステムがマウントできるかどうかを検査します。テストマウントが成功しなかった場合、サーバーが一時的にダウンしていることがあります。その場合は、F5 キーを押し、Solaris ソフトウェアをインストールしたあと、リモートファイルシステムをマウントしていることを確認してください。

Select Auto-layout Constrains Screen [自動配置機能の構成画面の選択]

この画面について

この画面では、ファイルシステム上の制限を変更することができます。制限は、自動配置機能が容量の再割り当てをするときにファイルシステムに対して何が実行できて、何ができないかを決定します。

制限を変更する主な目的は、現在より大きな容量を必要とするファイルシステムに十分な空き容量を作成することです。(割り当てられた容量の合計値が必要な容量の合計値より大きくなるようにします。)


注 -

制限を指定し、必要とする容量に十分な空き容量を割り当てても、ファイルシステムの再割り当てには限界があるため、自動配置に失敗することがあります。


制限

ファイルシステムに対して、次のような制限を指定することができます。

制限を指定する場合のガイドライン

見出しの説明

短縮オプション

短縮オプションを使用して、ファイルシステムを親ファイルシステムに移動(短縮)し、ファイルシステムの数を減らすことができます。短縮ファイルシステムでは、アップグレードのために現在より大きな容量を必要とするファイルシステムが変わる場合も変わらない場合もあります。

フィルタオプション

フィルタオプションを使用して、どのファイルシステムをリストに表示させるかを選択することができます。

デフォルトオプション

デフォルトオプションを使用して、制限をすべてデフォルト値に設定し直すことができます。現在より大きな容量を必要とするファイルシステムは Changeable、その他のファイルシステムはすべて Fixed となります。

Select Boot Disk [ブートディスクの選択]

この画面について

IA システム上でブートディスクを変更する場合、リブート前に BIOS の変更が必要です。

Select Disks [ディスクの選択]

この画面について

Solaris インストールプログラムは、Solaris ソフトウェアをインストールするのに有効なディスクとブートデバイスを、自動的に選択します。そのため、デフォルトでは、必要以上のディスクが選択される場合もあります。

Suggested Minimum と Total Selected フィールドを使用して、選択したディスクの解除が可能かどうか確認してください。

ブートデバイス

ブートデバイスとは、Solaris ソフトウェアをインストールし、自動的にリブートする主デバイスとして構成されるパーティション、あるいはスライスを指します。ブートデバイスにルート (/) が構成されます。

Select Disk to Customize Screen [ディスクのカスタマイズ]

この画面について

この画面では、編集するディスクを選択します。

Select Media for Backup Screen [バックアップ用メディアの選択画面]

この画面について

バックアップに必要な容量は、容量を再割り当てするために変更あるいは移動しなければならないすべてのファイルシステムをベースにしています。アップグレード開始後に必要となるバックアップ用に次のどちらかのメディアを選択しなくてはなりません。

Select Root Location [ルート位置の選択]

この画面について

この画面では、(/) ファイルシステムを構成したい位置を、実際のスライスで指定します。

ブートデバイス

ブートデバイスは、Solaris ソフトウェアをブートするためにまず構成される VTOC スライスです。

Select Version to Upgrade Screen [アップグレードのバージョン選択の画面]

この画面について

システムに Solaris ソフトウェアの複数のバージョンをインストールしてある場合には、どのバージョンの Solaris をアップグレードしたいかを、選択する必要があります。Solaris の各バージョンは、ルートファイルシステムを含む、対応するディスクスライスを持っています。あるバージョンの Solaris を選択した場合、そのルートファイルシステムの /etc/vfstab ファイルにマウントされるファイルシステムが、アップグレードの対象として選択されます。

OS サーバーのみ

アップグレードする Solaris バージョンのリストは、OS サーバーが提供するサービスを含みません。OS サーバーをアップグレードする場合、そのサーバーと同じプラットフォーム、および同じプラットフォームグループのクライアント向け OS サービスは、自動的にアップグレードされます。他のクライアントを新しいバージョンの Solaris にアップグレードするには、OS サーバーをアップグレードしてから、server_upgrade コマンドを実行する必要があります。

Server's Exportable File Systems Screen [サーバーのエクスポート可能なファイルシステム画面]

この画面について

showmount コマンドを使って、サーバーのエクスポート可能なファイルシステムのリストを表示することができます。