Solaris 8 インストールガイド (Intel 版)

Solaris 用の fdisk パーティションを作成する方法 (構成)

  1. インストールされているオペレーティングシステムのマニュアルを参照して、Solaris オペレーティング環境を同じシステムで使用できるか確認します。

  2. Solaris オペレーティング環境をインストールするパーティションに、保存が必要なデータが

    • 含まれていない場合は、次の手順に進みます。

    • 含まれている場合は、バックアップユーティリティを使ってデータを記憶媒体に保存します。

  3. Linux オペレーティングシステムを

    • 使用しない場合は、次の手順に進みます。

    • 使用する場合は、Solaris fdisk パーティションと Linux swap パーティションは同じ識別子 (0x83) を使用するため、次の作業が必要です。

      • スワップ領域を使用しないように選択する (十分なメモリーがある場合)

      • Linux swap パーティションを別のドライブにおく

      • 記憶媒体上に保存したい Linux データをバックアップして、Solaris オペレーティング環境をインストールした後 Linux を再インストールする


        注意 - 注意 -

        Solaris オペレーティング環境の後に Linux をインストールする場合、Linux インストールプログラムが Linux swap パーティション (実際には Solaris fdisk パーティション) を swap ファイルとしてフォーマットするかどうかを尋ねられたら no と入力します。


  4. tip(1) ラインで接続されているシステムに Solaris ソフトウェアを

    • インストールしない場合は、次の手順に進みます。

    • インストールする場合は、ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あることを確認します。


      注 -

      tip ウィンドウの現在のサイズを調べるには、stty(1) コマンドを使用してください。


  5. システムの CD-ROM ドライブを使用して、システムに Solaris 8 のソフトウェアを

    • インストールしない場合は、手順 8 に進みます。

    • インストールする場合は、次の手順に進みます。

  6. システムに CD からブートする機能が

    • ある場合は、システムの BIOS 設定ツールを使用して機能が有効になっていることを確認します。

    • ない場合は、Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクをシステムのフロッピードライブに挿入します。


      注 -

      http://soldc.sun.com/support/drivers にある Solaris Driver Connection から Solaris 8 Device Configuration Assistant (Intel 版のみ) をダウンロードできます。



      注 -

      1997 年以降製造されたほとんどの IA マザーボード上の BIOS は、El Torito 標準をサポートするため、CD-ROM ドライブをブートデバイスとして認識します。


  7. Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (Intel) をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。

  8. システムをシャットダウンし電源を切ってから、また入れ直してシステムをブートします。

    メモリーテストとハードウェア検出が実行されます。画面が再表示されます。

    • Solaris 8 Device Configuration Assistant を使用してブートした場合、次のメッセージが画面の一番上に表示されます。


      Solaris Boot Sector                          Version 1

      下記のような情報が表示されます。


      Solaris for x86 - FCS DCB                     Version 1.242
      
      
      
      
      
      
                             loading /solaris/boot.bin

      画面が再表示され、次のような情報が表示されます。


      SunOS Secondary Boot version 3.00
      
      
                   Solaris Intel Platform Edition Booting System
      
      
      Running Configuration Assistant...

    • Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (Intel) と Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD (Intel) からブートした場合、次のメッセージが画面の一番上に表示されます。


      SunOS - Intel Platform Edition   Primary Boot Subsystem, vsn 2.0

      次に下記のような情報が表示されます。


      SunOS Secondary Boot version 3.00
      
      
                   Solaris Intel Platform Edition Booting System
      
      
      Running Configuration Assistant...

  9. 「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されたら、F2 キーを押します。

    「Bus Enumeration」画面が次のメッセージとともに表示されます。


    Determining bus types and gathering hardware configuration data ...

    「Scanning Devices」画面が表示され、システムデバイスが走査されます。走査が完了すると、「Identified Devices」画面が表示されます。

  10. F2 キーを押します。

    「Loading」画面とともに、システムをブートするためにロードされるドライバについてのメッセージが表示されます。数秒後、Boot Solaris 画面が表示されます。

  11. 「Boot Solaris」画面で「CD」を選択し、F2 キーを押します。

    「Running Driver」画面が表示され、その後、次のような情報が表示されます。


                            <<< Current Boot Parameters >>>
    Boot path: /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@1/sd@0,0:a
    Boot args: kernel/unix
    
    
    
    Select the type of installation you want to perform:
    
            1 Solaris Interactive
            2 Custom JumpStart
    
    Enter the number of your choice followed by the <ENTER> key.
    
    If you enter anything else, or if you wait for 30 seconds,
    an interactive installation will be started.
    
    Select type of installation: 
  12. 1 を入力して Enter キーを押すか、または 30 秒ほど待ちます。

    次のような情報が表示されます。


    <<< starting interactive installation >>>
    
    Booting kernel/unix...
    SunOS Release 5.8 Version Generic 32-bit
    Copyright 1983-2000 Sun Microsystems, Inc.  All rights reserved.
    Configuring /dev and /devices
    Using RPC Bootparams for network configuration information.
    Stand by...

    数秒後、言語の選択メニューが表示されます。

  13. プロンプト、メッセージ、およびその他のインストール情報を表示するための言語を示す番号を入力します。

    ロケールのメニューが表示されます。

  14. インストールに使用するロケールを示す番号を入力します。

    数秒後、「The Solaris Installation Program」画面が表示されます。

  15. F2 キーを押します。

    「kdmconfig - Introduction」画面が表示されます。

  16. F2 キーを押します。

    「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面が表示されます。

  17. 「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面上の構成情報を確認し、必要ならば変更を行います。

  18. 変更が終了したら「No changes needed - Test/Save and Exit」を選択し、F2 キーを押します。

    「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が表示されます。

  19. F2 キーを押します。

    画面が再表示され、ウィンドウ構成テスト用パレットとパターン画面が表示されます。

  20. ポインタを移動したり、ボタンをクリックしたりしてパレットの上に表示された色が正しく表示されることを確認します。

  21. ウィンドウ構成テスト用パレットとパターン画面が

    • 正しく表示されなかった場合は、「No」をクリックする (可能な場合)、任意のキーを押す、あるいは何もしないで、kdmconfig がウィンドウ構成テスト用の画面を自動的に終了するまで待ちます。次に、手順 17 から 手順 21 までを、色が正しく表示されポインタを自由に移動できるようになるまで繰り返します。

    • 正しく表示された場合は、「Yes」をクリックします。

      OpenWindows デスクトップが起動し、「Solaris インストールコンソール (Solaris Install Console)」ウィンドウには次のメッセージが表示されます。


    The system is coming up.  Please wait.

    数秒後、「システムを確認してください (Identify This System)」画面が表示されます。

  22. 「継続 (Continue)」をクリックします。

    「セキュリティポリシーの構成 (Configure Security Policy)」画面が表示されます。

  23. 使用するシステムで Kerberos セキュリティの構成を

    • 使用する場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「Kerberos セキュリティの構成 (Configure Kerberos Security)」画面が表示されます。

    • 使用しない場合は、「いいえ (No)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  24. 手順 23 で Kerberos セキュリティの構成を

    • 選択しなかった場合は、次の手順に進みます。

    • 選択した場合は、「Kerberos セキュリティの構成 (Configure Kerberos Security)」画面に入力して、「継続 (Continue)」をクリックします。

      「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  25. 「情報の確認 (Confirm Information)」画面の「継続 (Continue)」をクリックします。

    • システムをすでにネットワークに接続して、Solaris 8 対話式インストールプログラムがシステムを完全に特定できる場合は、「Solaris 対話式インストール (Solaris Interactive Installation)」画面が表示されます。

    • システムを現在ネットワークに接続していないか、またはシステムを完全に特定できない場合、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、情報入力用の画面を表示します。はじめに表示されるのは「ネットワーク接続性 (Network Connectivity)」画面です。

  26. Solaris 対話式インストールプログラムがシステムを完全に

    • 特定できた場合は、手順 1 に進みます。

    • 特定できなかった場合は、次の手順に進みます。

  27. システムをネットワークに

    • 接続していない場合は、「ネットワーク接続性 (Network Connectivity)」画面で「いいえ (No)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックし、手順 30 に進みます。

    • 接続している場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「DHCP」画面が表示されます。

  28. DHCP を使用してネットワークインタフェースを

    • 構成しない場合は、「いいえ (No)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックし、手順 30 に進みます。

    • 構成する場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「IPv6」画面が表示されます。

  29. IPv6 を

    • 使用しない場合は、「いいえ (No)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックし、手順 33 に進みます。

    • 使用する場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックし、手順 33 に進みます。

  30. 「ホスト名 (Host Name)」画面で、ホスト名を入力して「継続 (Continue)」をクリックします。

    • システムをネットワークに接続している (つまり、手順 27 の「ネットワーク接続性 (Network Connectivity)」画面で「はい (Yes)」を選択した) 場合は、「IP アドレス (IP Address)」画面が表示されます。

    • システムをネットワークに接続していない場合は、「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  31. システムをネットワークに

    • 接続していない場合は、手順 40 に進みます。

    • 接続している場合、ネットワークインタフェースの構成に DHCP を使用するように指定した (つまり、手順 28 の「DHCP」画面で「はい (Yes)」を選択した) かを確認します。

      • DHCP を使用するよう指定した場合は、手順 33 に進みます。

      • DHCP を使用しないよう指定した場合は、「IP アドレス (IP Address)」画面で、ネットワークに接続したシステムの IP アドレスを入力して「継続 (Continue)」をクリックします。

        「IPv6 」画面が表示されます。

  32. IPv6 を

    • 使用する場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

    • 使用しない場合は、「いいえ (No)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  33. 「情報の確認 (Confirm Information)」画面の情報が

    • 正しくない場合は、「変更 (Change)」をクリックして情報が正しくなるまで、手順 27 からの手順を繰り返します。

    • 正しい場合は、「継続 (Continue)」をクリックします。

      「ネームサービス (Name Service)」画面が表示されます。

  34. 「ネームサービス (Name Service)」画面で、システムが使用するネームサービスまたは「なし (None)」を選択して、「継続 (Continue)」をクリックします。

    • NIS、NIS+、または DNS を選択した場合は、「ドメイン名 (Domain Name)」画面が表示されます。

    • 「なし (None)」を選択した場合は、「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  35. 手順 34 で「なし (None)」を

    • 選択した場合は、手順 40 に進みます。

    • 選択しなかった場合は、「ドメイン名 (Domain Name)」画面で、システムが存在するドメイン名を入力して、「継続 (Continue)」をクリックします。

      • NIS+ または NIS を選択した場合は、「ネームサーバー (Name Server)」画面が表示されます。

      • DNS を選択した場合は、「DNS サーバーアドレス (DNS Server Addresses)」画面が表示されます。

  36. 使用するネームサービスが

    • NIS+ または NIS の場合は、「検索 (Find one)」または「指定 (Specify one)」を選択して、「継続 (Continue)」をクリックします。

      • 「検索 (Find one)」を選択した場合は、「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

      • 「指定 (Specify one)」を選択した場合は、「ネームサーバー情報 (Name Server Information)」画面が表示されます。

    • DNS の場合は、任意の DNS サーバーの IP アドレスを入力して、「継続 (Continue)」をクリックします。

      「DNS 検索リスト (DNS Search List)」画面が表示されます。

  37. 使用するネームサービスが

    • NIS+ または NIS の場合、手順 36

      • 「検索 (Find one)」を選択した場合は、手順 40 に進みます。

      • 「指定 (Specify one)」を選択した場合は、サーバーのホスト名と IP アドレスを入力して、「継続 (Continue)」をクリックします。

        「サブネット (Subnets)」画面が表示されます。

    • DNS の場合は、DNS から問い合わせがあった時に検索する 1 つまたは複数のドメイン名を入力して「継続 (Continue)」をクリックし、手順 40 に進みます。

  38. システムがサブネットの

    • 一部である場合は、「はい (Yes)」を選択して「継続 (Continue)」をクリックします。

      「ネットマスク (Netmask)」画面が表示されます。

    • 一部ではない場合は、「いいえ (No)」を選択して 手順 40 に進みます。

  39. 任意のネットマスクを入力して、「継続 (Continue)」をクリックします。

    「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  40. 「情報の確認 (Confirm Information)」画面に示された情報が

    • 正しくない場合、システムがネットワークに

      • 接続していない場合は、「変更 (Change)」をクリックして情報が正しくなるまで、手順 27 からの手順を繰り返します。

      • 接続している場合は、「変更 (Change)」をクリックして情報が正しくなるまで、手順 34 からの手順を繰り返します。

    • 正しい場合は、「継続 (Continue)」をクリックします。

      「時間帯 (Time Zone)」画面が表示されます。

  41. 「時間帯 (Time Zone)」画面で、デフォルトの時間帯を指定する方法を選択して、「設定 (Set)」をクリックします。

    選択した方法によって、「地域 (Geographic Region)」、「GMT との時差 (Offset From GMT)」、「時間帯ファイル (Time Zone File)」のいずれかの画面が表示されます。

  42. 次の表に従って、次の作業を実行します。

    選択した方法 

    作業 

    地域 

    左側のウィンドウで任意の地域、右側で時間帯を選択して、「継続 (Continue)」をクリックします。 

    GMT との時差 

    スライダを左 (イギリスより西側の地域)、または右 (イギリスより東側の地域) にドラッグして、「継続 (Continue)」をクリックします。 

    時間帯ファイル 

    /usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリ内のファイル名を指定するか、または「選択 (Select)」をクリックしてこのディレクトリ内のファイルを選択し、「継続 (Continue)」をクリックします。

    「日付と時刻 (Date and Time)」画面が表示されます。

  43. 必要であれば、日付と時刻を訂正して、「継続 (Continue)」をクリックします。

    「情報の確認 (Confirm Information)」画面が表示されます。

  44. 「情報の確認 (Confirm Information)」画面に表示された情報が

    • 正しくない場合は「変更 (Change)」をクリックして、情報が正しくなるまで、手順 41 から始まる手順を繰り返します。

    • 正しい場合は、「継続 (Continue)」をクリックします。

    Solaris オペレーティング環境がシステムにインストールされていない場合は、次のような「Solaris 対話式インストール (Solaris Interactive Installation)」画面が表示されます。

    Graphic

    Solaris オペレーティング環境がシステムにすでにインストールされている場合は、次のような「Solaris 対話式インストール (Solaris Interactive Installation)」画面が表示されます。

    Graphic