/ (ルート)
階層ファイルツリーの最上位にあるファイルシステム。ルートディレクトリには、カーネル、デバイスドライバ、システムを起動するためのプログラムなど、重要なディレクトリやファイルがある。
/opt
オプションのサードパーティ、またはアンバンドルのソフトウェア用のマウントポイントを含むファイルシステム。
/swap
「スワップ容量」を参照。
/usr
標準の UNIX プログラムを数多く含むファイル。ローカルコピーを持つ代りに、大きな /usr ファイルシステムをサーバーと共用することによって、システムに Solaris ソフトウェアをインストールし、実行するのに必要なディスク容量を最小限に抑えることができる。
/var
ローカルシステムが存在するかぎり変更されたり追加されたりする、システムファイルとディレクトリを含むファイルシステム。この中には、システムログ、vi ファイル、mail ファイル、uucp ファイルなどがある。
fdisk パーティション
IA システム上で特定のオペレーティングシステムに専用となるディスクドライブの論理パーティション。Solaris のインストール時に、IA システム上に最低 1 つの fdisk を設定する必要がある。IA システムは、各ディスク上に最大 4 種類のオペレーティングシステムをサポートし、各オペレーティングシステムは固有の fdisk パーティションに配置しなければならない。fdisk パーティションは連続していて、重ならない。
IP アドレス
ネットワークに接続されたシステムを識別する固有の番号。これによってインターネットプロトコルでの通信が可能となる。ピリオドで区切られた 4 つの数字で構成される。ほとんどの場合、IP アドレスの各部分は、0 から 255 までの数字になる。ただし、最初の数字は 224 未満でなければならず、通常最後の数字に 0 は使用できない。
OS サーバー
ネットワーク上のシステムにサービスを提供するシステム。ディスクレスクライアントの場合、OS サーバー上にそれぞれのルートファイルシステムとスワップ容量 (/export/root、/export/swap) が必要となる。
Solaris インストールプログラム
メニュー形式の対話型プログラムで、これを使ってシステムを設定し、Solaris をインストールできる。グラフィックスモニタからインストールする場合、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) が利用でき、グラフィックスモニター以外からインストールする場合は、キャラクタユーザーインタフェース (CUI) が利用できる。
アップグレードオプション
システムのディスクのうち、最低 1 台がスライス 0 に Solaris 2.x ルートファイルシステムを持っている場合、Solaris インストール時に指定できるオプション。インストールするプログラムにより、Solaris の初期インストールと同じ時間がかかることもある。
エンドユーザシステムサポート
コアソフトウェアグループと一般ユーザーのための推奨ソフトウェアを含むソフトウェアグループで、OpenWindows や DeskSet ソフトウェアが含まれる。
開発者システムサポート
エンドユーザシステムサポートソフトウェアとソフトウェア開発用ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、プログラミングツールなどを含むソフトウェアグループ。Solaris にはコンパイラとデバッガは含まれない。
クライアント
ネットワークに接続されたシステム。その操作に必要な資源すべてまたは一部を OS サーバーから得ている。
クラスタ
ソフトウェアパッケージの論理グループ。Solaris ソフトウェアは、ソフトウェアグループに分割され、それぞれがクラスタとパッケージで構成されている。不要なクラスタは削除できる。
コア
ソフトウェアグループの 1 つ。システム上で Solaris ソフトウェアをブートし、実行するのに必要な最小ソフトウェアを含む。この中には、いくつかのネットワークソフトウェアとウィンドウ環境の実行に必要なドライバがある。OpenWindows ソフトウェアは含まれない。
自動配置 (Auto-layout)
選択したファイルシステムを取り込み、利用できるすべてのディスク容量を割り当てる Solaris インストールプログラムの機能。「手作業による配置」を参照。
初期オプション
初めてインストールするシステムの場合、Solaris インストールプログラムで提供されるオプション。アップグレード可能なシステムでも指定できるが、初期インストールを選択するとディスクが上書きされる。
シリンダ
各ディスク面の同一円周上にある全トラックが集まったもの。
スライス
連続したブロックで構成されるディスク容量。習慣上、スライス 2 はディスク全体を表す。1 つのディスクは 8 つのスライスに分割できる。ディスクにファイルシステムを作成する前に、ディスクをスライスにフォーマットしなければならない。IA システム上では、Solaris は 1 つの fdisk パーティションにインストールされ、それをさらにスライスに分割できる。
スワップ容量
現在のプロセスを処理するのに十分なメモリーがシステムにない場合、仮想記憶域として使用されるディスク容量。/swap、または swap ファイルシステムとも呼ぶ。
全体ディストリビューション
Solaris リリース全体を含むソフトウェアグループ。
全体ディストリビューションと OEM
Solaris のリリース全体と OEM 用に追加されたハードウェアサポートからなるソフトウェアグループ。サーバーに Solaris をインストールする時に推奨される。
ソフトウェアグループ
Solaris ソフトウェアのバンドルした論理グループ。Solaris をインストールするときは、コア、エンドユーザシステムサポート、開発者システムサポート、全体ディストリビューションのうちの 1 つを選択する。その中からさらにソフトウェアを追加したり削除したりできる。
ソフトウェアの依存関係 (dependencies)
機能するのに他のパッケージを必要とするパッケージ。
重複スライス
ディスク上で同じ物理シリンダを共用するスライス (物理スライスを結合した論理スライス)。次の例では、slice 0 と 1 は slice 2 と重複している。
slice 0 | ||
slice 1 | ||
slice 2 |
ディスクパーティション
特定のファイルシステムと機能のために予約されているディスクの一部。
手作業による配置 (Manual Layout)
ディスクの指定や、どのスライスにどのファイルシステムを割り当てるかの指定を手作業で行うこと。
ドメイン
インターネットの階層の一部。管理ファイルを共有するローカルネットワーク上のシステムグループを表す。
ドメイン名
ドメインの名前で、ネームサービスが正しく機能するのに必要となる。インターネットドメイン名は、ピリオドで区切られた構成要素名 (たとえば、tundra.mpk.ca.us) からなる。その構成要素名は、ドメイン名の右側ほどより広い (よりリモートの) 容量を示す。
パーティション
「スライス」または「fdisk パーティション」を参照。
パッケージ
ソフトウェアアプリケーションを形成するファイルとディレクトリの機能グループ。Solaris ソフトウェアはソフトウェアグループに分割され、それぞれがクラスタとパッケージを構成する。
ファイルサーバー
ネットワーク上のシステムに、ソフトウェアとファイルの格納領域を提供するサーバー。
ファイルシステム
ファイルとディレクトリの集まり。論理階層に組み込まれると、情報が編成され、構造化される。
プラットフォーム
Solaris ソフトウェアを実行させるためにシステムが使用する命令セット。i86pc、SUNW、SUN_4_60、IBM_PPS_Model_6040 など。
プロファイル (Profile)
Solaris ソフトウェアをシステムにインストールする方法を定義するテキストファイル。
ホスト名
ネットワーク上の他のシステムが認識している、あるシステムの名前。この名前は、あるドメイン内 (通常、1 つの組織内) のすべてのシステム間で固有でなければならない。文字、数字、マイナス符号 (-) を組み合せて指定できるが、先頭または末尾にマイナス符号は使用できない。
マウント
mount コマンドを実行して、ファイルシステムをアクセス可能にすること。ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステムのマウントポイントとマウントするファイルシステム名 (たとえば /usr) が必要。
マウントポイント
ローカルまたはリモートシステムに存在するファイルシステムを、リモートマウントするシステム上のディレクトリ。