次のファイルシステムは Solaris のインストールを無事終了させる上で必須なので、Solaris インストールプログラムは、それぞれに十分なディスク容量が割り当てられているかどうかを監視します。
/ (ルート)
システムの階層ファイルツリーの最上位にあるファイルシステムです。ルートディレクトリには、システムの動作にあたって、必須のディレクトリやファイル、たとえばカーネル、デバイスドライバ、システムを起動 (ブート) するプログラムが置かれています。
/var
ローカルシステムにおいて時間の経過とともに変更や拡張が予想されるシステムファイルやディレクトリを含みます。この中には、システムログ、vi ファイル、mail ファイル、uucp ファイルが含まれます。
/usr
スタンドアロンシステムまたはサーバーが保持するファイルシステムで、UNIX の標準的なプログラムの多くを含んでいます。ローカルコピーの維持に比べると、1 台のサーバーの大規模な /usr ファイルシステムを共有する方が、Solaris ソフトウェアのインストールの実行に必要な、システム全体のディスク容量を最小限に抑えることができます。
/usr/openwin
スタンドアロンシステムまたはサーバーのディレクトリで、OpenWindows ファイルシステムを含みます。このディレクトリを作成しないと、Solaris インストールプログラムは、これらのファイルを /usr に置きます。
/export
サーバー上にあるファイルシステムで、ネットワーク上の他のシステムに共有されます。たとえば、/export ファイルシステムは、ディスクレスクライアントのルートファイルシステムとスワップ空間、ネットワーク上のユーザーのホームディレクトリを格納できます。ディスクレスクライアントのブートと動作は、/export ファイルシステムに依存します。
/export/root
クライアントのルートファイルシステムを持つディレクトリです。