ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされる前に作業を実行する。このスクリプトはカスタム JumpStart インストールでのみ使用できる。
動的ホスト構成プロトコルは、アプリケーション層プロトコルであり、TCP/IP ネットワーク上の個々のコンピュータつまりクライアントが、中央管理を行なっている指定の DHCP サーバーから IP アドレスなどのネットワーク構成情報を抽出できるようにする。この機能は、大規模な IP ネットワークの保持、管理によるオーバーヘッドを削減する。
重要なシステム構成ファイルや保守コマンドが収められているディレクトリ
OS サーバー上のファイルシステムで、ネットワーク上の他のシステムと共有される。たとえば、/export ファイルシステムには、ディスクレスクライアント用のルートファイルシステムとスワップ、それにネットワーク上のユーザーのホームディレクトリを収めることができる。ディスクレスクライアントは、起動と実行のために OS サーバー上の /export ファイルシステムに依存する。
IA 搭載システムにある特定のオペレーティングシステム専用のディスクドライブの論理パーティション。Solaris 8 対話式インストールプログラムの実行時には、IA 搭載システム上に 1 つ以上の Solaris 8 fdisk パーティションを設定する必要がある。IA 搭載システムは、各ドライブで最高 4 つまでの異なるオペレーティングシステムをサポートするよう設計されている。各オペレーティングシステムは、独自の fdisk パーティション上に存在しなければならない。
ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされてから、システムがリブートされるまでの間に作業を実行する。このスクリプトは、カスタム JumpStart インストールでのみ使用できる。
IPv6 は、現在のバージョン IPv4 (バージョン 4) から拡張されたインターネットプロトコル (IP) の新しいバージョン (バージョン 6) である。これは、 IPv4 を強化したものである。定義された移行方法を使用して IPv6 を採用すると、現在の運用を中断する必要はない。また、IPv6 には、新しいインターネット機能用のプラットフォームも用意されている。
IPv6 の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照。
インターネットプロトコル (Internet Protocol、IP) アドレス。インターネットプロトコルを介して通信するためにネットワークシステムを識別する一意な番号で、ピリオドによって区切られた 4 つの数字 (例 : 192.9.9.1) から構成される。通常、IP アドレスの各部は 0〜225 の番号であるが、最初の番号は 224 未満とし、最後の番号は 0 以外にする必要がある。
IP アドレスは論理的には、ネットワーク (市外局番のようなもの) とネットワーク上のシステム (電話番号のようなもの) の 2 つの部分に分割される。たとえば、クラス A の IP アドレスは「network.local.local.local」となり、クラス C の IP アドレスは「network.network.network.local」となります。
クラス |
範囲 (xxx は 0 から 255 までの数字) |
使用できる IP アドレス数 |
---|---|---|
クラス A |
1.xxx.xxx.xxx - 126.xxx.xxx.xxx |
1600 万以上 |
クラス B |
128.0.xxx.xxx - 191.255.xxx.xxx |
65,000 以上 |
クラス C |
192.0.0.xxx - 223.255.255.xxx |
256 |
Industry Standard Architecture の略。IA 搭載システムのバスタイプの 1 つ。ISA バスシステムは「ダム (dumb)」タイプで、システムがデバイスを自動的に検出して構成できるようなメカニズムは提供していない。
インストール方法の 1 つ。出荷時にインストールされている JumpStart ソフトウェアを使用することによって、Solaris ソフトウェアがシステムに自動インストールされる。
カスタム JumpStart インストール用にプロファイルフロッピーディスクを使用するときのフロッピーディスク上のルートディレクトリ。このディレクトリには、必要なカスタム JumpStart ファイルがすべて含まれる。カスタム JumpStart インストール用にプロファイルサーバーを使用する場合は、サーバー上のディレクトリで、必要なカスタム JumpStart ファイルがすべて含まれる。
強力な秘密鍵暗号方式を使用して、クライアントとサーバーが、セキュリティ保護されていないネットワーク接続で相互を認識できるようにするネットワーク認証プロトコル
Network Information Service (ネットワーク情報サービス) の略。SunOS 3.x、4.x、および Solaris 1.x システムで標準のネームサービス
Network Information Service Plus (ネットワーク情報サービスプラス) の略。NIS に代わるもので、情報を自動更新し、承認や認証などのセキュリティ機能が追加されている。NIS+ は Solaris 2.x、Solaris 7 および Solaris 8 システムでは標準のネームサービス
Sun 以外のソフトウェア製品や別製品のソフトウェア用のマウントポイントが収められているファイルシステム
ネットワーク上のシステムにサービスを提供するシステム。ディスクレスクライアントにサービスを提供するには、OS サーバーは、各ディスクレスクライアントごとに、ルートファイルシステムとスワップ領域 (/export/root、/export/swap) 用のディスク空間が必要である。
自動的にインストールしたいシステムの各グループ (または、単一のシステム) のルールを含んでいるテキストファイル。各ルールは、1 つ以上のシステム属性に基づいてシステムのグループを区別し、各グループをプロファイルにリンクする。プロファイルは、Solaris 8 ソフトウェアのグループ内の各システムへのインストール方法を定義するテキストファイル。「プロファイル」も参照。
rules ファイルから生成されたファイル。カスタム JumpStart インストールソフトウェアがシステムをプロファイルに一致させるために必要である。check スクリプトを使用して rules.ok ファイルを作成しなくてはならない。
システムにインストールされた Solaris 8 ソフトウェア。Solaris CD、または Solaris 8 CD イメージからコピーしたインストールサーバーのハードディスク上から利用できる。
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) またはキャラクタユーザーインタフェース (CUI) ベースのメニュー方式対話スクリプト。これによりシステムを設定し、Solaris 8 ソフトウェアをインストールできる。
システムを事前設定する特殊な一連のシステム構成キーワードを指定するファイル
スタンドアロンシステムまたはサーバー上のファイルシステム。標準 UNIX プログラムの多くが収められている。ローカルコピーを保持する代わりに、大きな /usr ファイルシステムをサーバーと共有することにより、システム上で Solaris 8 ソフトウェアをインストールおよび実行するために必要なディスク容量を最小限に抑えることができる。
システムの存続期間にわたって変更または増大が予想されるシステムファイルが収められている (スタンドアロンシステム上の) ファイルシステムまたはディレクトリ。これらのファイルには、システムログ、vi ファイル、メールファイル、uucp ファイルなどがある。
Solaris 8 対話式インストールプログラムのオプションの 1 つ。アップグレードでは、新しいバージョンの Solaris がディスク上の既存のファイルと結合され、前回 Solaris がインストールされてから加えられたローカルでの変更内容をできるかぎり残す。
インストール用に、Solaris 8 CD イメージをネットワーク上の他のシステムに提供するサーバー (「メディアサーバー 」とも呼ばれる)。Solaris 8 CD イメージをサーバーのハードディスクにコピーすることによってインストールサーバーを作成できる。
コアソフトウェアグループの他に、エンドユーザーに推奨するソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。これには OpenWindows または共通デスクトップ環境 (CDE) や DeskSet などが含まれる。
エンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループの他に、ソフトウェア開発用ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、およびプログラミングツールが収められているソフトウェアグループ
ユーザーが定義するプロファイルに基づいて、Solaris ソフトウェアがシステムに自動的にインストールされるようなインストール方法。ユーザーやシステムの種類が異なるごとに、カスタマイズされたプロファイルを作成できる。カスタム JumpStart インストールは、ユーザーが作成する JumpStart インストールである。
rules ファイルと同じ JumpStart ディレクトリに存在しなければならないファイルで、プローブと比較という 2 つのタイプの関数を含む Bourne シェルスクリプト。プローブ関数は、必要な情報を収集するかまたは実際の作業を実行して、定義された対応する SI_ 環境変数を設定する。プローブ関数は、プローブキーワードになる。比較関数は、対応するプローブ関数を呼び出してプローブ関数の出力を比較し、キーワードが一致する場合は 0、キーワードが一致しない場合は 1 を返す。比較関数はルールキーワードになる。「rules ファイル」も参照。
ネットワークに接続されているシステム
ソフトウェアパッケージを論理的にグループ化したもの。Solaris ソフトウェアは 4 つの「ソフトウェアグループ 」に分割され、それぞれがクラスタと「パッケージ」から構成されている。
システムで Solaris オペレーティング環境を起動して実行するのに必要な最小限のソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。これには共通デスクトップ環境 (CDE) または OpenWindows 環境を実行するために必要ないくつかのネットワーク用ソフトウェアとドライバが含まれるが、CDE または OpenWindows ソフトウェア自体は含まれない。
「OS サーバー」を参照
単一の論理ネットワークをより小さな物理ネットワークに分割して、経路指定を簡素化する方式
32 ビット長のビットマスク。IP アドレスから必要なネットワーク情報やシステム情報を判定するために使用される。
グリニッジ標準時間を基準に地球の表面を 24 の地域に経度分割したもの
システムの設定方法の種別。どのタイプであるかによって、システムの実行する Solaris 8 ソフトウェアが異なる。有効なシステムタイプは、スタンドアロンシステム、ディスクレスクライアント、OS サーバー。ただし、このマニュアルでは、Solaris 8 対話式インストールプログラムでインストールできる、スタンドアロンシステムと OS サーバーのみを説明している。
Solaris 8 対話式インストールプログラムの実行時に提示される、新バージョンの Solaris でディスクを上書きするオプション。初期インストールオプションはアップグレード可能なシステムでも表示されるが、初期インストールオプションを選択した場合、旧バージョンの Solaris ソフトウェア (ローカルの変更内容も含めて) が含まれているディスクは上書きされる。
自分のルート (/) ファイルシステム、スワップ領域および /usr ファイルシステムをローカルディスクに備えたシステム。OS サーバーからのブートサービスやソフトウェアサービスを必要としない。スタンドアロンシステムはネットワークに接続できる。
1 つの連続したブロックの範囲で構成されるディスク上の領域。スライスはディスクの物理的なサブセットである。ディスク上にファイルシステムを作成する前に、ディスクをスライスにフォーマットしなければならない。
システムに現在のプロセスを処理できるだけの十分なシステムメモリーがない場合に、仮想記憶領域として使用されるディスク空間
Solaris 8 のリリース全体が含まれているソフトウェアグループ
Solaris 8 のリリース全体と、OEM のための追加ハードウェアサポートを含むソフトウェアグループ。Solaris を SPARC 搭載サーバーシステムにインストールする場合は、このソフトウェアグループを推奨する。
Solaris ソフトウェアの論理グループ (クラスタとパッケージ)。Solaris のインストール時には、コア、エンドユーザーシステムサポート、開発者システムサポート、全体ディストリビューションの各ソフトウェアグループから 1 つをインストールできる。
インストールの 1 つの形式で、対話式インストールプログラムと対話を行うことによって Solaris 8 ソフトウェアをシステムにインストールする。
ディスクの構造 (たとえば、バイト/セクター、フラグ、スライス) を表現するファイル。ディスク構成ファイルにより、単一システムから pfinstall を使用して、サイズの異なるディスクについてのプロファイルをテストできる。
自分のディスクを持たずに、ソフトウェアやファイルの格納についてサーバーに完全に依存する、ネットワークに接続されたシステム。ディスクレスクライアントは、ファイルサーバーにすでにインストールされているソフトウェアを使用するため、Solaris 8 対話式インストールプログラムを使用する必要はない。
システムの状態を自動的に保存し、30 分間アイドル状態が続くと電源を切断するソフトウェア。米国 Environmental Protection Agency's Energy Star ガイドラインのバージョン 2 に準拠するシステム (たとえば sun4u SPARC システム) に Solaris ソフトウェアをインストールする場合、電源管理システムはデフォルトでインストールされて、再起動後、電源管理ソフトウェアを有効または無効にするかを尋ねられる。
Energy Star ガイドラインでは、システムまたはモニターを使用していない場合は、自動的に「休眠状態」(30 ワット以下の消費) に入ることが要求される。
カスタム JumpStart インストール時に、begin スクリプトによって動的に作成されるプロファイル
インターネットのネーミング階層の一部。管理ファイルを共有する、ローカルネットワーク上のシステムグループを表す。
ローカルネットワーク上のシステムグループの識別名。ドメイン名は、ピリオドで区切られた一連の構成要素名から構成される (たとえば、tundra.mpk.ca.us)。ドメイン名は、右側ほど構成要素名は全体的な (通常はリモートな) 管理権限領域を表す。
ネットワーク上のシステムに対してネームサービスを提供するサーバー
ネットワーク上のシステムが互いに通信できるよう、ネットワーク上の全システムについての重要なシステム情報が収められている分散型ネットワークデータベース。ネームサービスを使用することによって、ネットワーク全域にわたるシステム情報を保守、管理、またはアクセスできる。Sun では NIS と NIS+ のネームサービスをサポートしている。ネームサービスを使用しないと、各システムは (ローカルの /etc ファイルに) システム情報のコピーを保持しなければならない。
ネットワーク上でソフトウェアをインストールする方法。ネットワークインストールを行うには、「ネームサーバー」と「インストールサーバー」が必要。
ネットワークに接続されていない、または他のシステムに依存しないシステム
ハードウェアとソフトウェアによって接続されているシステムのグループ (ホストと呼ばれる)。通信と情報の共用が可能。通常、ローカルエリアネットワーク (LAN) とも呼ばれる。システムをネットワークに接続するには、通常、1 台以上のサーバーが必要。
ソフトウェアアプリケーションを形成する、機能的にグループ化されたファイルとディレクトリ。Solaris ソフトウェアは 4 つの「 ソフトウェアグループ」に分類され、それぞれが「クラスタ」とパッケージで構成される。
手動で、または Solaris 8 対話式インストールプログラムの一部として実行するスクリプトで、システムの解析を実行して、Solaris 8 Update へのアップグレードによってどのパッチが削除されるかを判断する。
ネットワーク上のシステムに対して、ソフトウェアやファイルの記憶領域を提供するサーバー
ファイルとディレクトリの集合で、論理階層に組み立てられた場合には、組織化され構造化された情報のセットを構成する。ファイルシステムは、ユーザーのローカルシステムやリモートシステムからマウントできる。
同じサブネット上のシステムとディスクレスクライアントにブートサービスを提供するサーバー。インストールサーバーの存在するサブネットが、Solaris ソフトウェアをインストールする必要があるシステムと異なる場合は、ブートサーバーが必要。
特定のソフトウェア用にベンダーが定義するハードウェアプラットフォームのグループ。たとえば i86pc や sun4c など
uname -i コマンドによって出力される情報。たとえば Ultra 60 のプラットフォーム名は、SUNW,Ultra-60
ルールの場合のように照合条件を設定してプロファイルを実行せずに、システムに関する属性情報を抽出するための構文要素。「ルール」も参照。
Solaris ソフトウェアのシステムへのインストール方法 (たとえば、どのソフトウェアグループをインストールするか) を定義するテキストファイル。各ルールは、そのルールが一致したときにシステムがインストールされる方法を定義してあるプロファイルを指定する。通常はルールごとに異なるプロファイルを作成するが、複数のルールで同じプロファイルを使用することも可能。「rules ファイル」を参照。
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリに持つサーバー
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを、そのルートディレクトリ (JumpStart ディレクトリ) に持つフロッピーディスク
システムがネットワーク上の他のシステムから識別される名前。この名前は、所定のドメイン (通常、これは 1 つの組織内にあることを意味する) 内にある全システム間で固有でなければならない。ホスト名は、文字、数字、マイナス符号 (-) を任意に組み合わせて作成できるが、先頭と末尾にマイナス符号は使用できない。
CD-ROM やフロッピーディスク上のデータへのアクセスを管理および実行するための手段を提供するプログラム
mount コマンドを実行することによって、リモートまたはローカルのファイルシステムをアクセス可能にするプロセス。ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上のマウントポイントと、マウントするファイルシステム名 (たとえば /usr) が必要。
システム上のディレクトリ。ローカルシステムやリモートシステムに存在するファイルシステムをマウントできる。
起動可能な最小の Solaris root ファイルシステム。ミニルートには、カーネルと、Solaris 環境をハードディスクにインストールするために必要な最小限のソフトウェアが含まれる。ミニルートは、初期インストールでマシンにコピーされるファイルシステム
「インストールサーバー」を参照
システムの階層型ファイルツリーの最上位にあるファイルシステム。ルートディレクトリには、カーネル、デバイスドライバ、システムの起動 (ブート) に使用されるプログラムなど、システム操作に不可欠なディレクトリやファイルが含まれている。
1 つ以上のシステム属性をプロファイルに割り当てる一連の値
ある地域または地方に関連する特定の言語