Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

メールボックス内のメール・メッセージの検索

指定の検索条件に従って、メールボックス内のメール・メッセージを検索できます。[メッセージ] メニューの [検索] ダイアログ・ボックスの [基本機能] ウィンドウにある [検索条件] フィールドには、アドレス (To)、送信側 (From)、件名 (Subject)、カーボン・コピー受信者 (Cc)、およびヘッダを含むメッセージ・テキスト (メッセージ全体) があります。

キーワードと引き数を使用して [検索] ダイアログ・ボックスの [拡張機能] ウィンドウに検索スクリプトを作成すると、より詳しい検索条件を定義してメッセージを検索できます。検索スクリプトは、大文字と小文字を区別しません。

この節の表では、検索スクリプトに使用できるキーワードを、次のカテゴリにグループ分けして示します。


注 -

手動で使用できるが、[検索] ダイアログ・ボックスの [拡張機能] ウィンドウのメニューから使用できないキーワードには、アスタリスク (*) が付いています。


表 8-1 ヘッダ検索キーワード

キーワード 

説明 

TO

 

FROM

 

SUBJECT

 

CC

 

TEXT

ヘッダとアタッチメントを含むメッセージ全体のキーワード 

BCC

 

HEADER*

header HeaderName HeaderValue の構文に従って使用するキーワード。例: header x-sun-charset us-ascii

BODY*

ヘッダではなく、メッセージ・テキストとテキスト・アタッチメントに適用されるキーワード 

表 8-2 には、日付キーワードとその説明を示します。


注 -

日付の形式は dd-mmm-yyyy です (例: 02-Apr-1998)。


表 8-2 日付検索キーワード

キーワード 

説明 

BEFORE

 

SINCE

 

ON

 

DURING

 

SENTSINCE*

 

SENTBEFORE*

 

SENTON*

 

TODAY

before などの日付に関連するキーワードの引き数

YESTERDAY

同上 

LASTWEEK

同上 

THISMONTH

同上 

LASTMONTH

同上 

JANUARY..DECEMBER

 

SUNDAY..SATURDAY

 

表 8-3 は、状態キーワードとその説明を示します。

表 8-3 状態検索キーワード

キーワード 

説明 

READ

 

UNREAD

 

NEW*

 

OLD*

 

DELETED*

削除した (ただし永久にではなく) メッセージのキーワード 

UNDELETED*

 

RECENT*

 

FLAGGED*

 

ANSWERED*

 

UNANSWERED*

 

KEYWORD*

 

UNKEYWORD*

 

DRAFT*

 

UNDRAFT*

 

ALL*

メールボックス内のメッセージすべてを示すキーワード 

LARGER/SMALLER*

smaller 300 (バイト数を表す) のように、2 つの引き数を必要とするキーワード

表 8-4 には、検索演算子とその説明を示します。

表 8-4 検索演算子

演算子 

説明 

AND

 

OR

 

‾ (not)

論理否定演算子を表す記号。検索キーワードの前に入れる。 

例: ‾ text "good morning"

(

式の始まりを表す記号 

)

式の終わりを表す記号 

次に検索例を示します。

4 月に john から送信され、件名を示す行に「urgent」または「important」のどちらかが入っているメッセージを検索します。

from john and (subject urgent or subject important) and during april

bill から送信された tigerteam へ Cc されていない、まだ読んでいないメッセージを検索します。

from bill and ‾(cc tigerteam) and unread

bill にアドレス指定されたか、Cc によって bill に送信され、ヘッダとアタッチメントを含むメッセージに「monthly report」という語句が入っているメッセージを検索します。

(to bill or cc bill) and text "monthly report"

メールボックス内のメール・メッセージを検索するには

  1. [メッセージ] メニューから [検索] を選択します。

    [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図 8-3 メール・プログラムの [検索] ダイアログ・ボックス

    Graphic

  2. 検索するテキストを該当するフィールドに入力します。

    1 つ以上の [To]、[From]、[Subject]、または [Cc] フィールドとの一致を検索できます。複数のフィールドに条件を入力すると、メール・プログラムは、それらの条件「すべて」に一致するメッセージを検索します。

    各フィールドにスペースまたはコンマで区切られた複数の文字列がある場合でも、メール・プログラムは、フィールドの入力内容を 1 つの条件と見なします。たとえば、[To] フィールドに wood smith と入力した場合、メール・プログラムは、wood または smith のどちらかではなく、wood smith に宛てられたメッセージを検索します。

    これらのフィールドでは、大文字と小文字を区別しません。

  3. [前方検索] または [後方検索] をクリックして、メールボックス内の次または前で一致するメッセージを検索します。すべての一致を検索するには、[すべてを選択] をクリックします。


    注 -

    [検索] ダイアログ・ボックスのフィールド内のテキストをすべて削除するには、[消去] をクリックします。


詳細検索スクリプトを作成するには

  1. [検索タイプ] メニューから [拡張機能] を選択します。

    [検索] ダイアログ・ボックスが表示されます。

    Graphic
  2. テキスト領域にスクリプトを入力します。

    メニューからキーワードを選択すると、スクリプトの作成に便利です。

    キーワードでは、大文字と小文字を区別しません。