この節では、いくつかの高度なアプリケーション・マネージャの概念を説明します。
ファイル名とアイコン・ラベルとの関連性
アプリケーション・マネージャのフォルダの位置
パーソナル・アクションとデータ型の作成
アプリケーション・マネージャのカスタマイズに関する追加情報を獲得する場所
ファイル・マネージャとアプリケーション・マネージャでは、ファイルとフォルダがアイコンで表示され、通常はファイル名のラベルが付けられています。アクション・アイコンについては、例外もあります。
ほとんどの場合、アクションのファイル名ではなく、アクション・アイコンのラベルが表示されます。通常、アクションのファイル名を知る必要はありませんが、ファイル名が表示される場合もあります。
たとえば、[ファイルのコピー] ダイアログ・ボックスを使用して、アイコンを (ファイルを選択して [選択] メニューの [コピー] を選択して) コピーする場合、ダイアログ・ボックスはファイル名を表示します。
アプリケーション・マネージャの動作は、ファイル・マネージャの動作とよく似ています。これは、アプリケーション・マネージャが、登録されたアプリケーションを収集するのに使用するシステムの特別なフォルダのファイル・マネージャの表示であるためです。通常は、この特別なフォルダの位置を知っている必要はありませんが、問題を解決しようとする場合は、位置を知っていると便利です。
ログイン・マネージャは、ログインするたびにアプリケーション・マネージャ・フォルダを作成します。その位置は次のとおりです。
/var/dt/appconfig/appmanager/special_folder_name
special_folder_name は、システムが割り当てる名前で、そのシステムで固有のログイン名です。
コマンド行から直接 special_folder_name フォルダを変更しないでください。
デスクトップは、スクリプト、アプリケーション、その他のコマンドを実行するためのアイコンを作成するのに役立つツールを提供します。システム管理者が設定していない個人アプリケーションがある場合は、このツールを使用します。
たとえば通常は、次のように端末エミュレータ・ウィンドウにコマンドを入力して起動する、独自のお気に入りのスプレッドシート・アプリケーションがあるとします。
FavoriteSpreadSheet -file data_file
コマンドを手入力しなくてもすむように、「アクション」と呼ばれる特殊デスクトップ「マクロ」を作成し、このコマンドを実行するアイコンを作成できます。 data_file のデータ型を作成することもできます。
デスクトップには、アクションとデータ型の作成を容易にする [アクション作成] ツールがあります。[アクション作成] ウィンドウを開くには、[デスクトップ アプリケーション] の [アクション作成] アイコンをダブルクリックします。
ウィンドウを使用するためのオンライン指示を参照するには、次の手順を実行します。
アプリケーションのアクションを作成します。
アクション・アイコンをホーム・フォルダに置きます。
作成したアイコンを個人アプリケーション・グループなどの他の位置に移動またはコピーできます。
アプリケーションをアプリケーション・マネージャに登録すると、独自のアプリケーション・グループが備わります。このアプリケーション・グループは、システムのすべてのユーザが使用できます。
アプリケーションを登録するのは高度な作業であるため、root ユーザになる必要があります。詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』を参照してください。