このマニュアルは、OpenWindowsTM 環境から SolarisTM 共通デスクトップ環境 (Solaris Common Desktop Environment、以降 Solaris CDE とします) へ移行しようとしているユーザーを対象としています。
Solaris CDE は Sun Microsystems、IBM、Hewlett-Packard、Novell の各社が共同開発した CDE 標準に準拠しています。CDE によって、UNIX システムで動作するアプリケーションの移植性と操作性が向上します。OpenWindows 環境と比較した場合は、CDE アプリケーションはより直感的に操作できます。また、他の動作環境との操作面での共通性も向上します。
Solaris CDE は Web での使用に対応しており、Web ページをはじめ、Web 上のファイル、電子メールなどを表示および操作できます。このマニュアルでは、CDE のグラフィカル動作環境について以下の各章で説明します。
デスクトップ
ウィンドウとオブジェクト
ユーザーによる設定の変更
ログインセッション
必要に応じて、OpenWindows と CDE プラットフォームの機能を比較しながら説明します。
このマニュアルでは CDE の特徴と機能の概要を説明します。このマニュアルで紹介される各機能の詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』と CDE オンラインヘルプを参照してください。
このマニュアルでは、Solaris 共通デスクトップ環境 (Solaris Common Desktop Environment) を、以降 CDE とします。
専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。
http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引き数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャ を意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、 Pnetium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、 および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。