Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

パッケージの削除に関するガイドライン

pkgadd コマンドと pkgrm コマンドは、ソフトウェア製品用データベース内の情報を更新するため、パッケージを削除するときは、rm コマンドではなく、pkgrm コマンドを使用する必要があります。たとえば、rm コマンドを使用すると、バイナリ実行可能ファイルを削除することができますが、これは pkgrm を使用してバイナリ実行可能ファイルを含むソフトウェアパッケージを削除する場合とは異なります。rm コマンドを使用してパッケージのファイルを削除すると、ソフトウェア製品用データベースが破壊されます。 (1 つのファイルだけを削除したい場合には、removef コマンドを使用してください。これは、ソフトウェア製品用データベースを正しく更新します。詳細は、removef(1M) のマニュアルページを参照してください。)

複数のバージョンのパッケージをインストールしておきたい場合は (たとえば、複数バージョンの文書処理アプリケーションなど)、新しいバージョンを、すでにインストールされたパッケージとは異なるディレクトリにインストールしてください。パッケージがインストールされているディレクトリは、ベースディレクトリと呼ばれ、このベースディレクトリは、管理ファイルと呼ばれる特殊ファイルに basedir キーワードを設定することによって操作できます。管理ファイルの使用とベースディレクトリの設定についての詳細は、「パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する」admin(4) のマニュアルページを参照してください。


注 -

Solaris ソフトウェアをインストールするときにアップグレードオプションを使用すると、Solaris インストール用ソフトウェアは、ソフトウェア製品用データベースを検索して、製品がすでにシステムにインストールされているかどうかを判断します。