Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

CacheFS ロギング

この節では CacheFS ロギングを設定し、表示する方法を説明します。

ロギングプロセスを設定する方法

  1. cachefslog コマンドを使用してロギングプロセスを設定します。


    $ cachefslog -f  log-file-path mount-point 
    

    -f

    ロギングプロセスを設定する 

    log-file-path

    ログファイルの位置を表す。ログファイルは、vi などのエディタで作成する標準ファイル 

    mount-point

    統計情報を収集するマウントポイント (キャッシュされたファイルシステム) を指定する 

  2. ログファイルを正しく設定したかどうかを確認するには、次のように cachefslog コマンドを使用します。


    $ cachefslog mount-point
    

例 - ロギングプロセスを設定する

次の例では、ログファイル samlog を設定して /home/sam に関する統計情報を収集します。samlog の場所は /var/tmp/samlog です。


$ cachefslog -f /var/tmp/samlog /home/sam
  /var/tmp/samlog: /home/sam

ログファイルの場所を調べる方法

オプションを指定せずに cachefslog(1M) コマンドを使用して、特定のマウントポイントに対するログファイルの場所を調べることもできます。


$ cachefslog mount-point 

mount-point

統計情報を表示したいキャッシュされたファイルシステム 

例 - ログファイルの場所を調べる

次の例は、ログファイルが設定されている場合の表示を示します。ログファイルは、/var/tmp/stufflog にあります。


$ cachefslog /home/stuff
	 /var/tmp/stufflog: /home/stuff

次の例は、指定したファイルシステムのログファイルが設定されていないことを示しています。


$ cachefslog /home/zap
  	not logged: /home/zap 

ロギングプロセスを停止する方法

cachefslog(1M) コマンドの -h オプションを使用して、ロギングプロセスを停止します。


$ cachefslog -h mount-point

例 - ロギングプロセスを停止する

次の例では、/home/stuff のロギングを停止します。


$ cachefslog -h /home/stuff
  not logged: /home/stuff

上記の例と異なるシステム応答が表示される場合は、ロギングプロセスが正常に停止されていません。正しいログファイル名とマウントポイントを指定したかどうかを確認してください。