Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

リモートのテープドライブまたはフロッピーディスクドライブ

host:device という形式で、リモートのテープドライブまたはフロッピーディスクドライブを指定します。ローカルシステム上の root ユーザーがリモートシステムへのアクセス権を持っていれば、ufsdump はリモートデバイスに書き込みます。通常、root ユーザーとして ufsdump を実行するのであれば、ルートシステム名がリモートシステムの /.rhosts ファイルに記述されている必要があります。デバイスを user@host:device と指定した場合、ufsdump は指定されたユーザーとしてリモートシステム上でデバイスにアクセスしようとします。この場合、指定されたユーザーの名前が、リモートシステム上の .rhosts ファイル中に含まれている必要があります。

デバイスには、ufsdump コマンドを実行するシステムではなく、そのデバイスが存在するシステムのオペレーティングシステムに合った命名規則を使用してください。デバイスが SunOS の旧バージョン (4.1.1 など) を実行するシステム上にある場合は、SunOS 4.1 でのデバイス名 (/dev/rst0 など) を使用します。システムが Solaris ソフトウェアを実行中の場合は、SunOS 5.8 でのデバイス名 (/dev/rmt/0) を使用します。


注 -

dump-file 引数を使用して、リモートデバイスを明示的に指定しなければなりません。SunOS の旧バージョンでは、rdump コマンドは出力を dumphost 別名で定義されたリモートデバイスに送っていました。ufsdump にはそれに相当する rufsdump がありません。