Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

スタンドアロンシステムをシャットダウンする方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. init(1M) コマンドを使用してシステムをシャットダウンします。


    # init run-level
    

    run-level

    新しい実行レベル 

  3. システムが、init コマンドで指定した実行レベルに移行したことを確認する方法を以下の表に要約します。

    移行後の実行レベル 

    SPARC システムの場合 

    IA システムの場合 

    実行レベル S (シングルユーザーモード) 

    #
    #

    実行レベル 2 (マルチユーザー状態) 

    #
    #

    実行レベル 0 (電源切断状態) 

    ok または >
    type any key to continue

    実行レベル 3 (リモート資源が共有されたマルチユーザー状態) 

    hostname console login:
    hostname console login:

IA: 例 - システムを実行レベル 0 にする (スタンドアロン)

次の例では、init コマンドを使用して、スタンドアロンの IA システムを安全に電源を落とせるレベルにします。


# init 0
#
INIT: New run level: 0
The system is coming down.  Please wait.
.

.

.
The system is down.
syncing file systems... [11] [10] [3] done
Type any key to continue

システムを実行レベル 0 に移行してすべてのデバイスの電源を落とす場合は、「すべてのデバイスの電源を落とす方法」を参照してください。

SPARC: 例 - システムを実行レベル S にする (スタンドアロン)

次の例では、init コマンドとを使用して、スタンドアロンの SPARC システムを実行レベル S (シングルユーザー状態) にしています。


# init S
#
INIT: New run level: S
The system is coming down for administration.  Please wait.
Unmounting remote filesystems: /vol nfs done.
Print services stopped.
syslogd: going down on signal 15
Killing user processes: done. 
INIT: SINGLE USER MODE
 
Type Ctrl-d to proceed with normal startup,
(or give root password for system maintenance): xxx
Entering System Maintenance Mode
 
# 

次に進む手順

システムをシャットダウンした理由が何であれ、最終的には、すべてのファイル資源が使用でき、ユーザーがログインできる実行レベル 3 に戻すことになるでしょう。システムをマルチユーザー状態に移行する手順については、第 10 章「SPARC: システムのブート (手順)」または第 11 章「IA: システムのブート (手順)」を参照してください。