Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

例 - リモートパッケージサーバーからソフトウェアをインストールする

インストールしたいパッケージがリモートシステムから利用できるパッケージの場合は、そのパッケージ (パッケージ形式) を含むディレクトリを手動でマウントして、ローカルシステムにパッケージをインストールすることができます。次の例は、このためのコマンドを示しています。この例では、package-server という名前のリモートシステムが、/latest-packages ディレクトリにソフトウェアパッケージを持つものと想定しています。mount コマンドは、パッケージを /mnt にローカルにマウントし、pkgadd コマンドは、SUNWaudio パッケージをインストールしています。


# mount -F nfs -o ro package-server:/latest-packages /mnt
# pkgadd -d /mnt SUNWaudio
	.
	.
	.
Installation of <SUNWaudio> was successful.
 

オートマウンタがサイトで実行されている場合は、リモートパッケージサーバーを手作業でマウントする必要はありません。代わりに、オートマウンタパス (この場合は、/net/package-server/latest-packages) を、-d オプションの引数として使用してください。


# pkgadd -d /net/package-server/latest-packages SUNWaudio
	.
	.
	.
Installation of <SUNWaudio> was successful.

次の例は、前の例に似ていますが、-a オプションを使用して noask-pkgadd という名前の管理ファイルを指定している点が異なります。このファイルは 「パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する」に示されています。この例では、noask-pkgadd 管理ファイルが、デフォルト位置の /var/sadm/install/admin にあるものと想定しています。


# pkgadd -a noask-pkgadd -d /net/package-server/latest-packages SUNWaudio
	.
	.
	.
Installation of <SUNWaudio> was successful.