Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促す警告を設定する方法

  1. プリンタサーバーにスーパーユーザーまたは lp としてログインします。

  2. lpadmin(1M) コマンドを使用して、印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促す警告を設定します。


    # lpadmin -S hard-charset -A alert [-Q requests] [-W minutes]
    -S hard-charset
    

    警告を設定したい印字ホイールまたはフォントカートリッジのプリンタに装着する文字セット名 

    -A alert
    

    印字ホイールまたはフォントカートリッジが要求されたときに出される警告の種類を指定する。alert に有効な値については、表 5-3 を参照。有効な値は mailwritequiet など。

    mail または write を指定すると、あらかじめ定義された警告メッセージが表示される。この警告メッセージは、指定した印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促すもので、それを使用するように設定されている 1 つ以上のプリンタ名が含まれる

    -Q requests
    

    警告が出される前に、印字ホイールまたはフォントカートリッジが、待ち行列に入っていなければならない印刷要求の数を指定する。このオプションを指定しなければ、待ち行列に印刷要求が 1 つ入っただけで警告が出される 

    -W minutes
    

    警告が出される間隔 (分単位) を指定する。このオプションを指定しなければ、警告は一度だけ送られる 

    警告は、プリンタサーバーの /etc/lp/pwheels/charset-name/alert.sh ファイルに追加されます。

  3. 次のコマンドの出力をチェックして、印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促す警告が追加されているかどうかを確認します。


    # lpadmin -S hard-charset -A list
    

    あるいは、警告を出すために印刷要求に低い番号を設定した場合、最小限の要求を満たすために十分な印刷要求を出し、印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促す警告を受け取ることを確認します。

例 - 印字ホイールまたはフォントカートリッジの装着を促す警告を設定する

次の例は、印刷待ち行列に elite 印字ホイールに対する 10 の印刷要求があるときに、elite に関して 5 分間隔で電子メールで警告が送られるように設定するコマンドを示しています。


# lpadmin -S elite -A mail -Q 10 -W 5

次の例は、印刷待ち行列に finnish フォントカートリッジに対する 5 つの印刷要求があるときに、finnish に関して 1 分間隔で電子メールで警告が送られるように設定するコマンドを示しています。


# lpadmin -S finnish -A mail -Q 5 -W 1

次の例は、印刷待ち行列に elite 印字ホイールに対する 5 つの印刷要があるときに、elite に関して 10 分間隔でコンソールウィンドウに警告が送られるように設定するコマンドを示しています。


# lpadmin -S elite -A write -Q 5 -W 10

次の例は、elite 印字ホイールに警告が送られないように設定するコマンドを示します。


# lpadmin -S elite -A none