Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

プリンタポート

プリンタのインストール時、またはその設定を後から変更するときに、lpadmin -p printer-name -v device-name コマンドまたは Admintool を使用して、プリンタの接続先となるデバイス、つまり「プリンタポート」を指定できます。

ほとんどのシステムが、2 つのシリアルポートと 1 つのパラレルポートを持っています。システムにポートを追加しないかぎり、3 台以上のシリアルプリンタおよび 2 台以上のパラレルプリンタを直接接続することはできません。

Solaris プリンタマネージャを使用すると、/dev/term/a または /dev/term/b を選択するか、「その他 (Other)」を選択してプリンタサーバーで認識されるポート名を指定できます。これらのオプションには、lpadmin コマンドと同じ柔軟性があります。

LP 印刷サービスは、標準プリンタインタフェースプログラムからの設定を使用してプリンタポートを初期設定します。プリンタインタフェースプログラムの詳細は、「印刷フィルタの管理」を参照してください。デフォルト設定で機能しないパラレルプリンタやシリアルプリンタがある場合は、「プリンタポート特性の調整」のポート設定をカスタマイズする方法を参照してください。


注 -

IA 搭載システムで複数のポートを使用している場合、デフォルトでは最初のポートだけが有効です。2 番目以降のポートはデフォルトでは無効です。複数のポートを使用するためには、追加の asy (シリアル) ポートや lp (パラレル) ポートごとに、デバイスドライバのポート構成ファイルを手作業で編集しなければなりません。IA ポート構成ファイルのパスは、次のとおりです。

/platform/i86pc/kernel/drv/asy.conf

/platform/i86pc/kernel/drv/lp.conf

IA 搭載システム上のシリアルポートとパラレルポートを構成する方法については、『Solaris 8 デバイスの構成 (Intel 版)』を参照してください。