Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ASET マスターファイル

ASET のマスターファイル tune.hightune.lowtune.med、および uid_aliases は、ディレクトリ /usr/aset/masters に入っています。ASET は、マスターファイルを使用してセキュリティレベルを定義します。

調整ファイル

tune.lowtune.medtune.high マスターファイルでは、利用できる ASET セキュリティレベルが定義されます。各ファイルでは、各レベルのシステムファイルの属性が指定され、比較と参照に使用されます。

uid_aliases ファイル

uid_aliases ファイルには、同じ ID を共有する複数のユーザーアカウントのリストが入っています。この種のアカウントがあると責任の所在があいまいになるので、通常は ASET が警告を出します。uid_aliases ファイル内で例外をリストすると、この規則に例外を設けることができます。重複するユーザー ID を持つ passwd ファイル内のエントリを uid_aliases ファイル内で指定しておくと、これらのエントリは ASET でレポートされません。

複数のユーザーアカウント (パスワードエントリ) に同じユーザー ID を共有させないでください。他の方法で目的を達成することを検討する必要があります。たとえば、複数のユーザーにアクセス権一式を共有させたい場合は、グループアカウントを作成できます。ユーザー ID の共有は最後の手段であり、どうしても必要で、他の方法では目的を達成できない場合にだけに使用します。

環境変数 UID_ALIASES を使用すると、別の別名ファイルを指定できます。デフォルトは /usr/aset/masters/uid_aliases です。

チェックリストファイル

システムファイルのチェックリストに使用されるマスターファイルは、初めて ASET を実行するときか、セキュリティレベルの変更後に ASET を実行するときに生成されます。

このタスクでチェックされるファイルは、次の環境変数で定義されます。