Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルの ACL エントリを表示する方法

getfacl コマンドを使用してファイルの ACL エントリを表示します。

$ getfacl [-a | -d] filename1 ...

-a

指定したファイルまたはディレクトリのファイル名、ファイル所有者、ファイルグループ、ACL エントリを表示する 

-d

指定したディレクトリのファイル名、ファイル所有者、ファイルグループ、デフォルトの ACL エントリを表示する 

filename ...

1 つまたは複数のファイルまたはディレクトリを指定する 

コマンド行で複数のファイル名を指定すると、各 ACL エントリはブランク行で区切られます。

例 - ファイルの ACL エントリを表示する

次の例は、ch1.doc ファイルのすべての ACL エントリを示します。ユーザーエントリとグループエントリの隣の #effective: は、ACL マスクによって変更された後のアクセス権の設定を示します。


$ getfacl ch1.doc
# file: ch1.doc
# owner: nathan
# group: sysadmin
user::rw-
user:george:r--         #effective:r--
group::rw-              #effective:rw-
mask:rw-
other:---

次の例は、book ディレクトリのデフォルトの ACL エントリを示します。


$ getfacl -d book
# file: book
# owner: nathan
# group: sysadmin
user::rwx
user:george:r-x         #effective:r-x
group::rwx              #effective:rwx
mask:rwx
other:---
default:user::rw-
default:user:george:r--
default:group::rw-
default:mask:rw-
default:other:---