Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルの ACL エントリを変更する方法

  1. setfacl コマンドを使用してファイルの ACL エントリを変更します。


    $ setfacl -m acl_entry_list filename1 [filename2 ...]
    -m

    既存の ACL エントリを変更する 

    acl_entry_list

    ファイルまたはディレクトリで変更する 1 つ以上の ACL エントリのリスト。ディレクトリのデフォルト ACL エントリを変更することもできる。有効な ACL エントリについては、表 17-8表 17-9 を参照を指定する

    filename ...

    1 つまたは複数のファイルまたはディレクトリを指定する 

  2. ファイルの ACL エントリが追加または変更されたことを確認するには、getfacl コマンドを使用します。


    $ getfacl filename
    

例 - ファイルの ACL エントリを変更する

次の例は、ch3.doc ファイルのユーザー george のアクセス権を読み取り権/書き込み権に変更します。


$ setfacl -m user:george:6 ch3.doc
$ getfacl ch3.doc
# file: ch3.doc
# owner: nathan
# group: staff
user::rw-				
user::george:rw-				#effective:r--
group::r-	              #effective:r--
mask:r--
other:r-

次の例は、book ディレクトリに関して、グループ staff のデフォルトのアクセス権を読み取りに変更し、デフォルトの ACL マスクを読み取り権/書き込み権に変更します。


$ setfacl -m default:group:staff:4,default:mask:6 book