Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルのグループ所有権を変更する方法

  1. スーパーユーザーになります。

    デフォルトでは、所有者は chgrp コマンドを使用しても、ファイルのグループをその所有者が属するグループ以外には変更できません。たとえば、ファイルの所有者が staffsysadm グループだけに属する場合、所有者は、ファイルのグループを staffsysadm グループ以外には変更できません。

    ただし、システム管理者が次の行をシステムの /etc/system ファイルに追加して、システムをリブートすれば、所有者は、ファイルのグループを、所有者が属していないグループにも変更できるようになります。


    set rstchown = 0

    詳細は、chgrp(1) のマニュアルページを参照してください。また、NFS マウントされているファイルシステムでグループを変更するときは、他にも制約があるので注意してください。

  2. chgrp コマンドを使用して、ファイルのグループ所有者を変更します。


    $ chgrp group filename
    

    group

    ファイルまたはディレクトリの新しいグループ名を指定する 

    filename

    ファイルまたはディレクトリを指定する 

    グループ設定の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ユーザーアカウントとグループの設定と管理 (手順)」を参照してください。

  3. ファイルのグループ所有権が変更されていることを確認します。


    $ ls -l filename
    

例 - ファイルのグループ所有権を変更する

次の例は、myfile のグループ所有権をグループ scifi に設定します。


$ chgrp scifi myfile
$ ls -l myfile
-rwxrw-- 1 rimmer scifi 12985 Nov 12 16:28 myfile