Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

レルムとサーバー

それぞれのレルムには、プリンシパルデータベースのマスターコピーを保守するサーバーが含まれていなければなりません。これを「マスター KDC サーバー」と呼びます。さらにレルムには、プリンシパルデータベースの重複データベースを保持する「スレーブ KDC サーバー」が少なくとも 1 つ必要です。マスターおよびスレーブ KDC サーバーは共に認証を確立するために使用するチケットを作成します。

レルムにはさらに SEAM サーバーを 2 種類持つことができます。1 つはSEAM ネットワーク「アプリケーションサーバー」で、Kerberos 対応のアプリケーション (ftptelnetrsh など) へのアクセスを提供するサーバーです。もう 1 つは、Kerberos 認証を使用する「NFS サーバー」です。NFS サーバーは NFS サービスを提供します。

図 21-2 は、レルムの構成例を示したものです。

図 21-2 一般的なレルム

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