Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

チケットを作成する方法

通常は、ログインするとチケットが自動的に作成されるため、チケットを取得するために特別な作業をする必要はありません。ただし、次の場合には、チケットを作成しなければならないことがあります。

チケットを作成するには、kinit コマンドを使用します。


% /usr/bin/kinit 

kinit からはパスワードのプロンプトが表示されます。kinit コマンドの詳しい構文については、kinit(1) のマニュアルページを参照してください。

例 - チケットを作成する

この例では、ユーザー jennifer が自分のシステムにチケットを作成します。


% kinit
Password for jennifer@ENG.ACME.COM:  <パスワードの入力>

次の例では、ユーザー david-l オプションを使用して 3 時間有効なチケットを作成します。


% kinit -l 3h david@ACME.ORG
Password for david@ACME.ORG:  <パスワードの入力>

この例では、ユーザー david-f オプションを使用して自分用の転送可能チケットを作成します。この転送可能チケットを使用すると、ユーザーは、たとえば、別のシステムにログインし、telnet を使用してさらに別のシステムにログインできます。


% kinit -f david@ACME.ORG
Password for david@ACME.ORG:     <パスワードの入力>

転送可能チケットをどのように使用するかについては、「チケットの種類」を参照してください。