sar -d コマンドを使用すると、ディスク動作の統計情報が表示されます。
$ sar -d 00:00:00 device %busy avque r+w/s blks/s avwait avserv 01:00:00 fd0 0 0.0 0 0 0.0 0.0 |
表 36-10 は、-d オプションを使用したときに表示されるディスクデバイス動作を示します。待ち行列内に何かがあるときは、待ち行列の長さと待ち時間が計測されるので注意してください。%busy の値が小さい場合に、待ち行列とサービス時間が大きければ、変更されたブロックをディスクに随時書き込むために、システムが定期的に処理していることを示す場合があります。
表 36-10 sar -d コマンドからの出力
フィールド名 |
説明 |
---|---|
device |
監視中のディスクデバイス名 |
%busy |
デバイスが転送要求のサービスに費やす時間の割合 |
avque |
平均待ち時間と平均サービス時間の合計 |
r+w/s |
デバイスへの 1 秒当りの読み取り転送数と書き込み転送数 |
blks/s |
デバイスに転送される 1 秒当りの 512 バイトブロック数 |
avwait |
待ち行列内でアイドル状態で待機中の要求を転送する平均ミリ秒数 (待ち行列に要求が入っているときのみ計測) |
avserv |
デバイスが転送要求を完了するまでの平均ミリ秒数 (ディスクの場合は、この値にシークタイム、回転待ち時間、データ転送時間が含まれる) |
次の例は、sar -d コマンドからの一部省略した出力を示します。
$ sar -d SunOS venus 5.8 Generic sun4u 09/07/99 00:00:00 device %busy avque r+w/s blks/s avwait avserv 01:00:00 fd0 0 0.0 0 0 0.0 0.0 nfs1 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd0 0 0.0 0 0 0.0 39.6 sd0,a 0 0.0 0 0 0.0 39.6 sd0,b 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd0,c 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd0,f 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd0,g 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd0,h 0 0.0 0 0 0.0 0.0 sd6 0 0.0 0 0 0.0 0.0 |