Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

端末動作をチェックする方法 (sar -y)

sar -y コマンドを使用すると、端末デバイスの動作を監視できます。


$ sar -y
00:00:00 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s
01:00:00       0       0       0       0       0       0

大量の端末入出力がある場合は、このレポートを使用して不良な行がないかどうかを判別できます。表 36-20 は、記録される動作の定義を示します。

表 36-20 sar -y コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

rawch/s

1 秒当りの入力文字数 (raw 待ち行列) 

canch/s

標準待ち行列で処理される 1 秒当りの文字数 

outch/s

1 秒当りの出力文字数 (出力待ち行列) 

rcvin/s

1 秒当りの受信側ハードウェア割り込み数 

xmtin/s

1 秒当りの送信側ハードウェア割り込み数 

mdmin/s

1 秒当りのモデム割り込み数 

1 秒当りのモデム割り込み数 (mdmin/s) は 0 に近く、1 秒当りの送受信割り込み数 (xmtin/srcvin/s) は、それぞれ着信または発信文字数以下になるはずです。そうでない場合は、不良回線がないかどうかをチェックしてください。

例 - 端末動作をチェックする

次の例は、sar -y コマンドからの一部省略した出力を示します。


$ sar -y
SunOS venus 5.8 Generic sun4u    09/07/99

00:00:00 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s
01:00:00       0       0       0       0       0       0
02:00:02       0       0       0       0       0       0
03:00:00       0       0       0       0       0       0
04:00:00       0       0       0       0       0       0
05:00:01       0       0       0       0       0       0
06:00:00       0       0       0       0       0       0
07:00:00       0       0       0       0       0       0
08:00:01       0       0       0       0       0       0
08:20:00       0       0       0       0       0       0
08:40:00       0       0       0       0       0       0
09:00:00       0       0       0       0       0       0
09:20:00       0       0       0       0       0       0
09:40:00       0       0       0       0       0       0
10:00:00       0       0       0       0       0       0
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