Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

fsck の一般エラーメッセージ

この節のエラーメッセージは、初期化後のどのフェーズでも表示されることがあります。処理を続けるかどうかのオプションは表示されますが、通常は、致命的だと見なすのが最善の処置です。これらのエラーメッセージは重大なシステム障害を反映しており、ただちに処理する必要があります。この種のメッセージが表示された場合は、n(o) を入力してプログラムを終了してください。問題の原因を判断できない場合は、ご購入先に問い合わせてください。


CANNOT SEEK: BLK block-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number へ移動させるという要求に失敗した。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示す。

ファイルシステムのチェックを続けると、fsck は移動を再び行い、移動できなかったセクタ番号のリストを表示する。このブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的なエラーメッセージを表示して終了する。

解決方法

ディスクにハードウェア障害があると、この問題は解決しない。もう一度 fsck を実行してファイルシステムをチェックする。

このチェックでも解決しない場合、購入先に問い合わせる。


CANNOT READ: BLK block-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

ファイルシステム内で指定されたブロック番号を読み込むという要求に失敗した。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示す。

ファイルシステムのチェックを続けたい場合、fsck は読み取りを再試行して、読み込めなかったセクター番号のリストを表示する。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了する。fsck が読み取りに失敗したブロックのいずれかに書き込もうとすると、次のメッセージが表示される。fsck が読み取りに失敗したブロックのいずれかに書き込もうとすると、次のメッセージが表示される。

WRITING ZERO'ED BLOCK sector-numbers TO DISK

解決方法

ディスクにハードウェア障害が発生していると、この問題は継続する。もう一度 fsck を実行して、ファイルシステムをチェックし直す。このチェックでも解決しない場合、購入先に問い合わせる。


CANNOT WRITE: BLK block-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number への書き込みに失敗した。

ファイルシステムのチェックを続けると、fsck は書き込みを再度実行し、書き込めなかったセクタ番号のリストを表示する。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了する。

解決方法

ディスクが書き込み保護されている可能性がある。ドライブ上で書き込み保護ロックをチェックする。ディスクにハードウェア障害がある場合、問題は解決しない。もう一書き込み保護が原因でない場合、あるいはファイルシステムを再チェックしても問題が解決しない場合は、購入先に問い合わせる度 fsck を実行してファイルシステムをチェックする。 書き込み保護が原因でない場合、あるいはファイルシステムを再チェックしても問題が解決しない場合は、購入先に問い合わせる。