fsck(1M) コマンドでこのコメントが表示された場合は、このコマンドがチェック中にファイルシステムを変更したという意味です。
fsck(1M) でルートファイルシステムをチェックしていた場合は、すぐにシステムをリブートして、/ パーティションが損傷しないようにしてください。fsck(1M) でマウントされたファイルシステムをチェックしていた場合は、ファイルシステムのマウントを解除して fsck(1M) を再度実行し、インメモリーファイルテーブルがディスクに書き出されるときに fsck(1M) の作業結果が取り消されないようにします。
fsck(1M) コマンドが、このメッセージの前に表示されているファイルシステムをチェックしています。フェーズ 1 では i ノードリストをチェックし、不良ブロックまたは重複ブロックを見つけて、i ノードのサイズと形式を確認します。
この重要フェーズで 1 ダースを超えるエラーが発生した場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元してください。エラーがそれ以下の場合は、fsck(1M) での作業を進めます。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
fsck(1M) コマンドが、ファイルシステムのチェック中に重複ブロックを検出しました。そのため、ファイルシステムを走査し直して、そのブロックを取り込んでいた元の i ノードを探しています。
fsck(1M) がこのオプションフェーズを実行すると、フェーズ 2 とフェーズ 4 で追加の DUP/BAD メッセージが表示されます。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、フェーズ 1 とフェーズ 1b で発見した不良 i ノードを指しているディレクトリエントリを削除しています。このフェーズでは、ファイルの削除、ディレクトリの保持、i ノードの修正、ブロックの再割り当てなどを行うように求められる場合があります。
この重要フェーズで 1 ダースを超えるエラーが発生した場合は、バックアップテープからファイルシステムを復元してください。エラーがそれ以下の場合は、fsck での作業を進めます。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、ディレクトリの完全性を確認しています。ディレクトリを調整、作成、拡張、再割り当て、または再接続するように求められる場合があります。
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、フェーズ 2 とフェーズ 3 で得たリンクカウント情報をチェックしています。リンクカウントをクリアまたは調整するように求められる場合があります。
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
fsck(1M) コマンドがファイルシステムをチェック中であり、現在、空きブロックと使用済み i ノードのマップをチェックしています。空きブロックとサマリ情報を保持するように求められる場合があります。
通常、これらの質問にすべて「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する章を参照してください。
このメッセージは、一般の @@token sendmail エラーの修復方法に関するものです。例として、@@token に E メールを送信する方法が不明であることを示す構文エラーのため、E メール返信メッセージを受け取った場合を示します。原因としては、あるサイトで NIS を実行していないためにこのエラーが生成されたか、エラーを生成中の別のサイトと通信してユーザーのサイトに E メールを送信した場合が考えられます。このエラーは、1 つのトークンが NULL ("") トークンに変更されるために発生します。その結果 ruleset 3 (S3) により、NULL トークンは @@token に変更されます。ここで重要なことは 2 つあります。1 つはこのようなエラーを発生するホストにならないこと、もう 1 つは、他のホストが生成したエラーを転送しないことです。
この問題を修復するには、rule S3 と rule S22 を修整します (main.cf を使用している場合は S22 しかありません)。これらのエラーを発生させないために、まず S22 の invert aliases rule をコメントアウトします。
S22 R$*<@LOCAL>$* $:$1 #R$-<@$-> $:$>3${Z$1@$2$} invert aliases R$*<@$+.$*>$* $@$1<@$2.$3>$4 already ok R$+<@$+>$* $@$1<@$2.$m>$3 tack on our domain R$+ $@$1<@$w.$m> tack on our full name |
次に他のホストが生成したエラーを転送しないために、次の ruleset S3 を最初の例から次の例のように変更します。
S3 # handle "from:<>" special case R$*<>$* $@@ turn into magic token |
S3 # handle "from:<>" special case R$*<>$* $@$n turn into magic token |
ブートサーバーまたは JumpStart サーバーからクライアントを起動してワークステーションをインストールまたはアップグレードしようとすると、処理は失敗し、次のメッセージが表示されます。
boot net - install Rebooting with command: net - install Boot device: /iommu/sbus/ledma@f, 400010/le@f, 8c0000 File and args: - install 29a00 Illegal Instruction (0) ok |
エラーの原因はブートサーバーの /tftpboot ディレクトリにあります。HOSTID ファイルと HOSTID.ARCH ファイルが、使用中のアーキテクチャにとって適切な inetboot.* ファイルにリンクしていることを確認します。シンボリックリンクは次のようなものになります。
# cd /tftpboot # ls -l 81971904* 81971904 -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4 81971904.SUN4M -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4 |
エントリが正しくない場合は、rm_install_client コマンドまたは rm_client コマンドを使用して、このディレクトリ内の特定のクライアントに関するエントリを削除します。次に add_install_client(1M) コマンドまたは add_client コマンド、あるいは正しいアーキテクチャを指定した Solstice AdminSuite を使用してクライアントを再び追加します。
SMTP 接続など、タイムアウトになる可能性があるものから読み取る場合、sendmail(1M) は、タイマーを r 処理オプションの値に設定してから読み取りを開始します。タイマーがタイムアウトになる前に読み取りが完了しなかった場合は、このメッセージが表示され、読み取りは停止します (通常は RCPT 時に発生します)。その場合は、後での配信に備えて、メールメッセージが待ち行列に入れられます。
このメッセージが頻繁に表示される場合は、/etc/mail/sendmail.cf ファイルの r 処理オプションの値を増やします。タイマーがすでに大きな値に設定されている場合は、ネットワークの配線や接続など、ハードウェアに障害がないか調べます。
タイマーの設定の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の sendmail(1M) 構成オプションに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「timeouts」と入力して検索文字列として使用します。
MS Mailexchanger または cc:Mail gateway の環境で、Sendmail 8.6 を実行している Sun のマシンをメールホストとしてインターネットにメールを送信しました。MS exchange/cc:Mail gateway からのインターネットへのメールは、実際にメールを配信するメールホストに転送されます。インターネットからのメールはメールホストが受信し、MS exchange/cc:mail gateway に転送されます。メールホストのポストマスタでは、次のようなエラーメッセージとともに返信メッセージが表示されます。
The original message was received at Thu, 29 May 1997 12:30:41 -0700 from artemis [206.189.46.3] ----- The following addresses had delivery problems ----- <Joe_Smith@cc.test.com> (unrecoverable error) ----- Transcript of session follows ----- ... while talking to cc: >>> MAIL From:<hermes> >>> 501 MAIL FROM: unrecognized address: <hermes> 554 <Joe_Smith@cc.test.com> Remote protocol error |
もう 1 つの状況として、cc:Mail を持つユーザーがインターネットにメールを送信し、各種エラーのうちのどれか (ユーザー不明、ホスト不明、その他) により、このメッセージが送信者に戻ったとします (返信)。メッセージが戻ると、受信者のアドレスは送信者のアドレスに置き換えられ、送信者のアドレスは消去されます (<> だけを含む)。返信された送信者のアドレスは ruleset 3、次にユーザーの mail gateway の 11 を経て (ローカルドメイン => mailer=ether にある cc:Mail gateway に戻す必要があるため)、@@mail-gateway-name に変換されます。
S11 ruleset で、R$=D& で始まる行の後に次の行を挿入します。
R@ $@mailer_daemon<@$w> for @@hostname problem |
S11 R$*<@$+>$* $1<@$2>$3 already ok R$=D $@$1<@$w> tack on my hostname R@ $@mailer_daemon<@$w> for @@hostname problem R$+ $@$1<@$m> tack on my mbox hostname |
この sendmail(1M) メッセージは、@ (アットマーク) の後のアドレス部分で指定された宛先ホストマシンをドメインネーミングシステム (DNS) 検索時に発見できなかったことを示します。
nslookup(1M) コマンドを使用して、宛先ホストがそのドメインまたは他のドメインにあるかどうかを確認します。スペルが少し違っている可能性があります。それでも解決しない場合は、受信先に正しいアドレスを問い合わせてください。
このリターンメッセージは、宛先ホストが不明なのではなく、単に操作不能であることを示している場合があります。DNS レコードに未知の代替ホストが入っていて、一次ホストが操作不能であると、sendmail(1M) はその代替ホスト [これは、sendmail(1M) バージョン 8.6.7 の既知のバグです。] から「Host unknown」メッセージを返します。
uucp(1C) メールアドレスの場合、「Host unknown」メッセージは、通常、宛先ホスト名が /etc/uucp/Systems ファイルにないことを表しています。
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
3.x FW-1 FTP セキュリティサーバーの使用時に、FTP get コマンドまたは put コマンドを実行すると次のエラーメッセージが表示されます。
550 Security server failed to perform requested command |
FW-1 の FTP セキュリティサーバーは、データ接続コマンド (get、put、ls など) の前に pwd コマンドを送信します。これは、ロギング、ウィルス検出、リソースなどのために現在のディレクトリを知る必要があるからです。pwd コマンドがブロックされると、FW-1 はこれらのコマンドもブロックされたとみなします。したがって FTP サーバーでは pwd を使用不可にはしないでください。
この sendmail(1M) メッセージは、@ (アットマーク) の後のアドレス部分で指定された受信者を宛先ホストマシン上で発見できなかったことを示します。
電子メールのアドレスを確認してから再度実行してください。スペルが少し違っている可能性があります。それでも解決しない場合は、受信先に正しいアドレスを問い合わせてください。
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
この sendmail(1M) メッセージは、通常、ローカルホストが自分自身にメールを送信しようとしていることを示します。
/etc/mail/sendmail.cf ファイルの $j マクロの値を調べて、この値が完全指定のドメイン名になるようにします。
送信側システムが受信側システムに (SMTP HELO コマンドによって) ホスト名を提供すると、受信側システムはその名前を送信者の名前と比較します。両者が同じ場合、受信側システムはこのエラーメッセージを発行して、接続を切断します。HELO コマンドによって提供される名前は $j マクロの値です。
sendmail(1M) の動作の仕組みについては、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。