主要メッセージの手引き

A

admintool: 通信サービスのエラー 4 を受け取りました。

原因

呼び出したリモートプロシージャがタイムアウトになり、AdminTool が表示メソッドを開始できませんでした。そのため、要求を送信できませんでした。このエラーは、admintool(1M) で NIS または NIS+ テーブルにアクセスしたときにネットワークが使用不可の場合に発生します。

対処方法

ifconfig -a を使用してシステムのネットワーク状態を調べ、システムがネットワークに接続された状態になっているか確認します。Ethernet ケーブルが接続されていること、NIS または NIS+ が実行できるようにシステムが構成されていることを確認します。

answerbook: XView エラー: NULL ポインタが xv_set に引き渡されました。

原因

AnswerBook ナビゲータウィンドウは表示されていますが、ドキュメントビューワウィンドウが表示されていません。このメッセージはコンソールに表示され、ナビゲータウィンドウには「Could not start new viewer」というメッセージが表示されます。この状況は、未知のクライアントがあるか、またはネットワークネームサービスに問題があることを示しています。

対処方法

ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行して、クライアントのホスト名がホストのマップに存在するかどうかを判断します。存在しない場合は、NIS マスタサーバー上の NIS ホストマップに追加します。次に、クライアント上の /etc/hosts ファイルにそのホスト名の IP アドレスとエントリがあり、後に loghost が続いていることを確認します


注 -

/etc/hosts ファイルを変更した場合は、リブートしてください。


ypmatch(1) または nismatch(1) のクライアントホストコマンドが、/etc/hosts ファイルにあるのと同じ IP ホストアドレスを返すかどうかを調べます。最後に、既存のすべての AnswerBook を終了し再起動します。

関連項目

NIS ホストマップの詳細については、『NIS+ と FNS の管理』のデフォルトの検索条件に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NIS hosts map」と入力して検索文字列として使用します。

a.out ファイルの .lib 部分が壊れています。

原因

リンクする静的共用ライブラリを必要とする a.out(4)exec(2) により実行しようとしてこのエラーが発生しました。また、a.out(4).lib セクションにエラーのあるデータがありました。exec(2) は、.lib セクションを見てどの静的共用ライブラリが必要かを判断します。この場合、a.out(4) が破壊されている可能性があります。

テクニカルノート

このエラーの記号名は、ELIBSCNerrno=85 です。

apdb: 資源が一時的に使用できません。

原因

このエラーは、apdb コマンドで AP データベースを追加や削除するときに発生します。

対処方法

apdb コマンド障害の原因は、次のように /var/adm/messages メッセージで知ることができます。


Jan 15 14:00:51 Starfire2 apd[683]: /etc/system: could not find:
* End AP database info (do not edit)
Jan 15 14:00:52 Starfire2 apd[683]: failed to patch the system file!
残念ながら、netcon セッションで発生したこのエラーでは、コンソールに echo が表示されないため、見落としがちです。修整するには、ap:apdb_dblist の設定前後に正しいコメントがくるように /etc/system ファイルを編集します。次に例を示します。


* Begin AP database info (do not edit)
set ap:apdb_dblist="sd:5 sd:8"
* End AP database info (do not edit)

assert に失敗しました: string, (name ファイルの int 行目)

原因

プログラムで、予期しない状態が発生しました。

対処方法

プログラムのベンダまたは作成者に失敗の理由を問い合わせます。プログラムのソースコードがある場合は、assert に失敗したファイルと行番号を調べることができます。これにより、プログラムの実行方法を変えるためのアイデアが浮かぶかもしれません。

テクニカルノート

このメッセージは、プログラマがソースファイルの指定行に挿入した assert(3C) という診断マクロから発生します。正しくない式は、ファイル名と行番号の前に記載されている string です。

automountd[int]: サーバから応答がありません: hostname

原因

このオートマウンタメッセージは、システムが、停止しているかまたは極端に応答が遅い NFS サーバーからファイルシステムをマウントしようとしたことを示します。また、このメッセージは、NFS サーバーへのネットワークリンクが壊れていることを示す場合もあります。ただし、その場合は別のエラーメッセージも表示されます。

対処方法

応答しない NFS サーバーのシステム管理者の場合は、そのマシンを調べて、修理またはリブートが必要かどうかを判断します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザーグループに依頼します。NFS サーバーが稼働状態に戻ったら、要求されたファイルシステムにオートマウンタがアクセスできるようになります。

関連項目

NFS の問題について詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の問題の解決に関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「NFS Service」と入力して検索文字列として使用します。

automount[int]: name: はディレクトリではありません。

原因

最初のコロンの後に指定されたファイルはディレクトリではないため、無効なマウントポイントです。

対処方法

マウントポイントがディレクトリであり、通常のファイルやシンボリックリンクではないことを確認します。