NIS (YP) を実行している SunOS システムで、yppasswdd(1M) を実行すると、システムからこのエラーが報告されます。NIS Master サーバーでは、エラー「password file busy - try again」は、rpc.yppasswdd のメッセージファイル内にあります。このエラーは表面的には、ロックファイル /var/yp/passwd.ptmp があるために発生します。このファイルを削除すると、yppasswdd が最後まで実行されますが、それでも、その後の呼び出しでは、同じエラーメッセージが表示されて失敗します。根本的な原因は yppasswdd に -m オプションがあることで、make を実行してマップをスレーブサーバーにプッシュアウトするよう要求します。その場合、マップをスレーブサーバーにプッシュするときに問題が発生し、プッシュがハングします。したがって、プッシュが終了せず、ロックファイルは削除されません。これは、次のように操作して確認できます。
#cd /var/yp #make passwd passwd is up to date #touch passwd #make passwd |
この根本的な原因を修復するには、マップがなぜプッシュされないかをつきとめます。この例では、経路指定が問題になっていますが、他にも解決方法があるかもしれません。