AutoClient (AutoClient 2.1 - Solstice AdminSuite 2.3) を構成後、特に Solaris 2.6 環境では、/dev/console と /var/adm/messages の両方またはどちらかからサーバーに次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
tftpd: nak: Transport endpoint is already connected |
その後の AutoClient による起動ネットはハングします。次に例を示します。
Boot Device:... File and Args... |
このエラーメッセージは解読困難です。また、このように AutoClient の起動の初期には、イベントの記録もほとんどありません。この問題の原因を確かめるには、クライアントのサブネットの別のシステムからのクライアントの snoop の実行が必要です。
Solaris 2.6 で in.tftpd に変更が加えられ、send() ではなく sendto() を使用するようになりました。Solaris 2.5.1 環境では、sendto() のかわりに send() を使用するので、Solaris 2.5.1 から Solaris 2.6 環境に in.tftpd をコピーするのも 1 つの方法です。さらに、クライアントの snoop を実行することで、受信しようとして見つからなかったファイルをサーバーから障害追跡する方法もあります。
次に例を示します (オンボード Ethernet インタフェースの使用を想定)。
# snoop autoclient_name |
# snoop ethernet_address_of_autoclient_name |
81911ED4.SUN4C TFTP Error: access violation |
このエラーは、/tftpboot ディレクトリに何らかの問題があることを示しています。
AUTOCLIENT の場合: 問題は、起動サーバーの /tftpboot ディレクトリにあります。HOSTID ファイルと HOSTID.ARCH ファイルが、現在のアーキテクチャの正しい inetboot ファイルにリンクされていることを確認してください。次に、sun4m システムの場合の正しいエントリを示します。
81971904 -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4 81971904.SUN4M -> inetboot.sun4m.Solaris_2.4 |
次のエントリは、sun4m システムでは正しくありません。
C753002F -> inetboot.axil4m.Solaris_2.5.1 C753002F.AXIL4M -> inetboot.axil4m.Solaris_2.5.1 |
間違っている場合は、現在のディレクトリで対応するクライアントのエントリを削除し、add_install_client スクリプトまたは Solstice ツールで再度そのクライアントを追加してください。
JUMPSTART クライアントの場合: サーバーからクライアントに対する「Error: access violation」は、add_install_client コマンド行で間違ったカーネルアーキテクチャが指定されたことを表している場合があります。サーバーで、次のコマンドを実行します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0 # ./add_install_client host_name correct_architecture |
間違ったアーキテクチャは add_install_client スクリプトによって削除され、インストールサーバーは、クライアントを起動するための正しいアーキテクチャでセットアップされます。add_install_client の使用に問題がある場合は、./rm_install_client および ./add_install_client を正しいアーキテクチャで使用してください。
他はすべて /tftpboot ディレクトリのチェックと同じ手順を使用してください。