これは、NIS クライアントデーモンである ypbind(1M) が、指定されたドメインの NIS サーバーと通信できないことを示します。このメッセージは、NIS ネームサービスが実行されているワークステーションがネットワークから切り離された場合、あるいは NIS サーバーが停止したかまたは応答が極度に遅い場合に表示されます。
他の NIS クライアントが正常に動作している場合は、このメッセージが表示されたワークステーションの Ethernet の配線を確認します。アーキテクチャの違いによってメッセージが異なります。
SPARC マシンの場合は、ネットワークの配線が外れていると、一連の no carrier メッセージも表示されます。
IA マシンの場合は、ネットワーク配線が外れていることを示すのが NIS+ メッセージのみであることがあります。
ネットワーク上の多数の NIS クライアントにこのメッセージが表示されている場合は、問題の NIS サーバーに移動して、必要に応じてリブートまたは修復します。ドメインの NIS サーバーを特定するには、ypwhich(1) コマンドを実行します。サーバーマシンが稼働状態に戻ると、NIS クライアントは「NIS server for domain OK」メッセージを表示します。
ypbind(1M) の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の secure NFS の管理に関する節を参照してください。