Solaris ネーミングの管理

FNS とネームサービススイッチ

FNS (フェデレーテッド・ネーミング・サービス) の詳細は、パート V「FNS の管理」を参照してください。

FNS (XFN API を Solaris 上に実装したもの) は、クライアントがネーム情報を照会するためのネームサービスを指定するときにも使用できます。XFN API は、X、Y 両次元において、スイッチファイルを使用する最新の getXbyY() インタフェースよりも一般的です。たとえば、XFN API を使用して、NIS+ と NIS の両方からホストとユーザーに関する情報を調べることができます。アプリケーションは、getXbyY()、XFN、あるいはその両方のクライアントとして使用できます。

FNS とスイッチファイルに一貫性を持たせる

FNS による名前空間データの変更を、スイッチファイルを使用して名前空間情報を入手しているクライアントが常に把握できるようにするために、スイッチと FNS には常に同じネームサービスを設定してください。

名前空間の更新

XFN API によるデータ更新は、getXbyY() インタフェースによる更新よりも優れています。ほとんどの名前空間は複数ソースのデータで構成されています。たとえば、groups の名前空間には、/etc/group ファイルと NIS+ group.org_dir オブジェクトの両方の情報があるかもしれません。しかし、スイッチファイルは、グループデータの特定の部分のソースや更新するソースを識別するための、アプリケーションの更新関数に十分な情報を提供しません。

各 FNS の従属名前空間は、すべてが 1 つのネームサービスから取られます。更新がどのネームサービスに行われるかというような混乱がないため、更新は簡単明瞭なものになります。