Solaris ネーミングの管理

nisln コマンド

nisln コマンドは、NIS+ オブジェクトとテーブルエントリの間でシンボリックリンクを作成します。すべての NIS+ 管理コマンドで、NIS+ オブジェクト間のリンクをたどるように指示する -L フラグを使用できます。


注 -

あるテーブルから他のテーブルへのリンクはできますが、あるテーブルのエントリから他のテーブルのエントリへのリンクはできません。


他のオブジェクトまたはエントリへのリンクを作成するには、ソースオブジェクトまたはエントリ、つまり他のオブジェクトまたはエントリを指すものに対する変更権が必要です。


注意 - 注意 -

cred テーブルをリンクしないでください。org_dir ディレクトリには、それぞれ専用の cred テーブルが必要です。org_dir cred テーブルもリンクしないでください。


構文

リンクを作成するには次のように入力します。


nisln source target
表 14-9 nisln 構文のオプション

オプション 

目的 

-L

リンクをたどる。ソース (source) 自体がリンクである場合、新しいリンクはこれにはリンクされず、そのリンク元のソースにリンクされる

-D

デフォルト。リンクされたオブジェクトに対して別のデフォルトセットを指定する。デフォルトについては、「デフォルトを無効にする」を参照

リンクを作成する

オブジェクト間のリンク (テーブルとディレクトリの間のリンクなど) を作成するには、最初に「ソース (source)」、次に「リンク先 (target)」の順で、両方のオブジェクト名を指定します。


nisln source-object  target-object