Solaris ネーミングの管理

サーバーの優先順位の有効化

使用サーバーの変更内容は、通常、クライアントマシンをリブートするか、またはマシンのキャッシュ管理プログラムを更新した時に有効になります。

ローカル client_infoファイル (-L オプション) を使用するローカルマシン上で、nisprefadm を使用してサーバーの優先順位の設定または変更した場合は、その変更内容はただちに有効になります。

グローバル client_info テーブル (-G オプション) からサーバーの優先順位を入手しているマシンの場合、nisprefadm-F オプションを指定して実行すると、サーバーの優先順位に加えた変更を強制的にただちに有効にできます。


# nisprefadm -F

-F オプションとは、マシンのキャッシュ管理プログラムに、そのサーバーの優先順位情報をドメインのグローバル client_info テーブルを使って強制的にただちに更新させるオプションです。nisprefadm -F を実行するマシンが、/var/nis 内にそのマシン固有のローカル client_info ファイルを持つ場合、そのマシン上で nisprefadm -F を実行しても無効になります。


注 -

-F オプションは、他の nisprefadm オプションと同時に使用できません。nisprefadm -F コマンドは、必ず、このコマンドを適用するマシン上で、単独で使用してください。-G オプションを使用して、ドメイン内にあるすべてのマシンのキャッシュ管理プログラムを更新できません。nisprefadm -F コマンドは、各マシン上でそれぞれ実行する必要があります。


優先順位の変更内容をただちに実現する方法

新しく作成、または変更したサーバーリストを、指定したマシン上で強制的にただちに有効にするためには、次のようにします。

    マシン上で、nisprefadm-F オプションを指定して実行します。


# nisprefadm -F

たとえば、vega の優先サーバーリストへの変更内容を、強制的にただちに実現させるには (ローカルまたはグローバルのどちらの場合でも)、次のように入力してください。


vega# nisprefadm -F