XFN は、フェデレートされた名前空間にあるオブジェクトをネーミングするためのポリシーを定義します。これらのポリシーは、次のような目的を持っています。
統一性のある複合名を簡単に作成する
アプリケーションおよびサービスでネーミングの一貫性を持たせる
簡単ながら十分な機能をもつポリシーを提供し、アプリケーションで特定環境に特別のポリシーを作成したり、実行したりする必要をなくす
アプリケーションの移植性を拡張する
異機種システム混在コンピュータ環境でのプラットフォーム同士の相互運用性を高める
FNS ポリシーには、すべての XFN ポリシーと Solaris 環境用の拡張機能が含まれます。
現在、コンピュータ環境は世界的な規模となり、広範囲なサービスを提供しています。ユーザーは、どのレベルのコンピュータ環境のサービスにもアクセスできます。FNS ポリシーは、グローバル、エンタープライズ、アプリケーションの 3 つのレベルのサービスに共通の枠組みを提供します。
FNS は、ネームサービスをどのように調整して使用するかについて次のようなポリシーをアプリケーション側に提供します。
エンタープライズ名前空間をフェデレートして、グローバル名前空間でアクセス可能にする方法を指定する
各プロセスの初期コンテキストにある名前およびバインドを指定する
組織、ホスト、ユーザー、サイト、ファイル、サービスなどのエンタープライズのオブジェクトに対するネームサービス
組織、ホスト、サイト、ファイル、サービスのエンタープライズのオブジェクト間の関係を定義する
これらのエンタープライズのオブジェクトのリファレンスに使用される名前の構文を指定する
FNS ポリシーでは、次のものは指定されません。
ネームサービスで使用される実際の名前
アプリケーション内のネーミング。アプリケーションレベルのネーミングは、個別のアプリケーションまたは関連アプリケーションのグループで行われる
オブジェクトがネーミングされた後に使用する属性