Solaris ネーミングの管理

auto_master テーブル

auto_master テーブルは、ドメイン内のすべてのオートマウンタマップを含みます。直接マップの場合、auto_master テーブルは、単にマップ名を提供するだけです。間接マップの場合、このテーブルは、そのマウントポイントの先頭ディレクトリとマップ名の両方を提供します。auto_master テーブルには次の 2 つの列があります。

表 C-2 auto_master テーブル

列 

内容 

説明 

キー 

マウント先 

マップがマウントされる先頭ディレクトリ。マップが直接マップの場合、これは /- で表されるダミーディレクトリである

値 

マップ名 

オートマウンタマップの名前 

たとえば、auto_master テーブルに次のエントリがあるとします。


/home auto_home
/-auto_man
/programs auto_programs

最初のエントリは auto_home マップを指定します。つまり、auto_homeマップ内の全エントリに対するマウントポイントの先頭ディレクトリ /home を指定します (auto_home マップは間接マップ)。2 番目のエントリは auto_man マップを指定します。このマップは直接マップであるため、このエントリはマップ名だけを与えます。auto_man マップは、それ自体で、その各エントリに対するマウントポイントの完全パス名だけではなく、最上位ディレクトリも提供します。3 番目のエントリは auto_programs マップを指定します。このエントリはマウントポイントの先頭ディレクトリを与えるため、auto_programs マップは間接マップです。

すべてのオートマウンタマップは NIS+ テーブルとして格納されます。デフォルトでは、Solaris 環境は必須の auto_master マップ、および非常に便利な auto_home マップを提供します。

1 つのドメインに対してさらに多くのオートマウンタマップを作成できますが、これらは必ず NIS+ テーブルとして格納し、auto_master テーブルに登録してください。その他のオートマウントマップを作成して、auto_master (ユーザーに対して作成された) に追加するときは、列名は「キー」と「」にする必要があります。オートマウンタの詳細は、オートマウンタ、または NFS ファイルシステムの関連マニュアルを参照してください。